三浦半島の草花   Botanical Scene & Flower of Miura-Peninsure

タイサンボク(泰山木
evergreen magnolia :bull bay
学名:Magnolia grandifloria L.
モクレン科の常緑高木。庭園樹や街路樹として世界中で植えられている。
整形樹で40mに達する。葉は長楕円形で長さ10-25cm、厚く革質で下面は褐色の圧軟毛が蜜布する。
晩春から初夏に咲く花は乳白色で大きく、直径15-20cm、芳香を放つ。心皮には黄白色の軟毛が密生する。
北アメリカ南東部原産。常緑のモクレン属中で最も北に分布し耐寒性が強いため、冷温帯地域でも容易に栽培
できる。日本では主に庭園樹として用いられ、洋種であるにもかかわらずハクモクレン同様、寺院にも植えられて
いる。欧米では街路樹としてもよく使われる。繁殖は実生または接木。実生から育てたものにはさまざま形の葉が
みられ、それぞれに園芸品種名がつけられている。アメリカ等でマグノリアの香水として売られているものは、
本種の花の香りを人工合成したものである。材は家具などに用いられる。樹皮からは刺激剤が作られる。日本で
時に栽培される常緑のモクレン属のものとしてトキワレンゲM.cocoとヒメタイサンボクM.virginianaとがある。
(出展:世界大百科事典 平凡社)




2009.06.09 16:17

横浜市金沢区長浜公園
水鳥観察シェルター/木橋の側

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