三浦半島の草花   Botanical Scene & Flower of Miura-Peninsure

ヒメリンゴ(姫林檎
Chinese crab apple
Malus prunifolia (Willd.) Borkh
バラ科の落葉小高木。カイドウに似る。幹は高さ10mほどになり、若い枝や葉には軟毛がある。
花は春、短枝に数花が散房状につき、5弁で、つぼみは紅色、開花すると白色になり、径3.5-5cmほど、
花径とほぼ等長の有毛の花梗をゆうする。果実は球形で、径2-2.5cmと名前のように小さく、先端部はリンゴ
のようにへこむことがない。イヌリンゴとも呼ばれる。中国大陸原産で、日本では盆栽などに利用されるが、耐寒性
は強く、シベリアでの耐寒性リンゴの品種育成の交配親に用いられた。
エゾノコリンゴM.baccata Borkh.var.mandshurica (Maxim.) Schneid. (英名Manchurian crab apple) も小さな赤熟する
球形の果実をつけ、本州中部以北、東北アジアからヒマラヤにかけて広く分布する小高木。ときにヒメリンゴと称される
ことがある。リンゴの接木台に利用され、また花木として栽培される。
ヨーロッパでは、ヒメリンゴやズミのような小さな球形の果実をつけるリンゴ属植物、特にセイヨウリンゴの野生種M.bacata Borkh.
をクラブ・アップルcrab appleと総称的に呼び、花木として利用が盛んである。多くの園芸種間雑種も育成されている。
(出展:世界大百科事典 平凡社)




2009.04.08 16:00
NEC N902iS
横浜市金沢区 不動池の岸

前ページ (四月の花(その2))
 トップページに戻る