サンゴバナ(珊瑚花)
Jacobinia camea Nichols
キツネノマコ科ジャコビニア属。 常緑低木、花木、温室室内植物、
ブラジル原産の花木で、日本では温室または室内の鉢物として赤い花
を鑑賞する。花期が夏から秋と長い。若い茎は角張り、よく分枝する。葉は
卵形で先はとがり、濃緑色で長さ15cm、葉脈の主脈と側脈が目立つ。
花は細い管状で、多くの花が集まって穂状をなして枝先に着く。開花すると
同時に花の先端は上下に裂けて、唇状となり、上唇はさらに2裂し、下唇は浅く
3裂する。穂状の花は基部から先端に咲き進み、花の寿命は長い。
近似種:次の3種が代表的である。
・ウスイロサンゴバナJ.pohlianaサンゴバナに似ているが強健で、葉の先はとがり、葉色
は紫がかった。緑色。花色は鮮紅色。変種に矮性のものや花がピンク色のものがある。
・キイロサンゴバナJ.chrysostephanaサンゴバナより葉が小さく、黄金色の花をつける。
・スペレクタJ.suberecta全体が小型である。
出展:園芸大百科事典 講談社編
近年、温暖化のせいで横浜の屋外の地生でも花を咲かせています。東京南部でも
地生の記録報告があります。
2007.10.17 16:10 |