スギナ(杉菜)とツクシ(土筆)
horse tail : Equisetum arvense L.
いたる所の原野、道端に生える夏緑性の柔らかいトクサ科の多年草
栄養茎(スギナ)と胞子茎(ツクシ)の別がある。栄養茎は鮮緑色で直立し、高さ20-40cm、
直径3-4mm。葉は輪生、互いに合着し、長さ5mm、葉鞘は緑色、先の歯片は暗褐色、長さ
2mm。枝も輪生し、蜜にでる。小枝は三〜四稜形で、葉の歯片は3〜4枚。胞子茎は肉質、肌色または
淡褐色、長さ10〜30cm、枝をださない。胞子をとばすとすぐに枯れる。葉も肌色で、歯片は暗褐色。この輪状
に合着した葉を<はかま>という。胞子嚢穂は胞子茎の先端に1個つき、有柄、先は丸い。北海道から九州に
ふつうに生じ、北半球の温帯、暖帯に広く分布する。
春の訪れを告げることで愛されるツクシ(土筆)はスギナの胞子茎のことで、土を掘ってみると、スギナと同じ地下茎
からでているのがわかる。春先にまずツクシがのび、後でスギナが展開する。ツクシは食用にされる。
(出展: 世界大百科事典 平凡社)
2012/04/19 11:18 横浜市金沢区並木公園緑道 NEC N903iS 2009/03/23 10:45 横浜市金沢区地区センター駐車場脇 NEC N903iS |