三浦半島の草花   Botanical Scene & Flower of Miura-Peninsure

ワルナスビ(悪茄子)

ナス科ナス属
学名:Salanum carolinense 
英名:Carolina horse-nettle,Ball nettle
別名:オニナスビ(鬼茄子)、ノハラナスビ(野原茄子)
不幸な名前がつけられたものだと同情はするが、やむを得ないようにも思われる。人の
役に立たないばかりか、茎葉全体に鋭いトゲがあってうかつに触れることもできず、おまけに
繁殖力お旺盛でたちまちのうちにそこら一面に広がって手がつけられなくなる。別名のオニナスビ
も芳しくない名前である。北アメリカ原産の多年草で、明治の末年ごろに他の牧草に混じって
渡来し、まず千葉県(三里塚付近)で繁殖を始めたたという。茎は高さ30-70cmで分枝して枝を広げる。
葉は10cm前後で浅く切れ込み、葉柄や葉脈上にも鋭いトゲがある。花は径2-3cm、淡紫色、花弁は白色
で平開し深く五裂し、雄しべは黄色。花後にトマト形の径1cm前後の実をつけ、橙黄色に熟する。
(出展:花ごよみ365 八坂書房)


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