三浦半島の草花   Botanical Scene & Flower of Miura-Peninsure

ヤセウツボ

ハマウツボ属 一年生草本
大きさ 高さ15-50cm
分布 地中海沿岸原産。日本へは牧草に混入して導入され、1937年に千葉県
で確認された。現在は本州、四国に定着している。
特徴 寄生植物で全体に葉緑素がなく、褐色または黄緑色。茎は地際から数本
叢生して直立する。褐色または黄褐色。茎は地際から数本叢生して直立する。褐色の
腺毛を密生する。葉は長さ1-1.5cmの鱗片状に退化して互生する。花期は4-6月。花は
長さ12-15mm、淡黄色で紫色の斑点がある唇形花で茎の上部にやや蜜に穂状につく。
種は動物の胃の中でも生存する。マメ科のシャクジソウ属に多く寄生し、シロツメクサや
ムラサキツメクサの群生地に発生する。寒帯〜熱帯の畑地、牧草地、樹園地、道端に生育
する。
影響と対策 マメ科によく寄生するが、セリ科、キク科、フウロソウ科、ナス科にも寄生
するので、在来植物の生長が阻害される。世界的に見られる寄生雑草で、牧草の
収量を減少させる。希少種、牧草、農作物などに寄生のおそれがある地域では
防除が望まれる。
ハマウツボ属Orobancheは世界で数種が知られる。日本の在来種は2種類。原産地
では変異が大きく、分類が確立していない。
(出典:四季の花色図鑑 講談社 ISBN4-06-208821-5)



2008/04/29 15:41
N902iS
横浜市金沢区
工場街の道端
前ページ(四月の花(その2))へ
 トップページに戻る