三浦半島の草花   Botanical Scene & Flower of Miura-Peninsure

フクシア/ホクシャ

Fuchsia hybrida Voss
アカバナ科の常緑低木。花は枝先の節から1〜数個垂れ下がって咲き、萼は先が4裂、
開出あるいは反曲して大きく、花弁のように見え、花弁は萼よりも小さく4枚で、幅広く重
なり合う。8本の長いおしべと1本の長いめしべが目立つ。花色は豊富で鉢物に使われる。
フクシア属Fuchsia(英名lady's eardrop)は約100種知られており、その大部分は中・南米に
原産する(ニュージーランドに4種、タチヒ1種)。そのうちF.magellanica Lam.を片親として、
F.coccinia Dry.やその他の種が交配され選抜されたものが、フクシアまたはホクシャの名で
園芸的に広く栽植されている。この雑種品種群は、原種に較べて花は大きく多花性となり、
枝も丈夫になっている。開花期は一般には3月から11月である。花色は紅・桃・紫・淡紫・白色
などがあり、萼と花弁の色が同色のものと、異色のもの、八重咲き、一重咲きの花形の変化、
あるいは房咲きのものや下垂するものなど、変化が多い。しかし、中・南米の冷涼な山地
原産種が基本となっているので、夏の高温や冬のひどい低温には弱い。繁殖は挿木による。
(出典:世界大百科事典 平凡社)

八重咲き(鉢物)
2009.05.31 9:29 Nikon D70
横浜市金沢区住宅街の民家の庭  
一重咲き(地生え、年代もの)
2008.10.07  11:45  NEC N902iS
横浜市金沢区住宅街の民家の庭 
前ページ(十月の花(その1))へ
 トップページに戻る