水仙(daffodil Narcissus.)
ヒガンバナ科の球根/多年草。日本をはじめ北半球の暖地の海岸近くに広く
自生。イベリア半島、地中海沿岸、北アフリカに約30種があり、多くの園芸品種が育成
されている。フサザキスイセンN.tazetta L.はギリシャ、中国を通じ、古く日本に渡来
し、野生化もしている。
花被片は白、黄、赤、桃色。単生または散形状に数花をつける。卵状球形の鱗茎
を有する。春に開花するが、早咲きのものは11〜3月で、また秋咲きの種もある。
1950年のイギリス王立園芸協会による分類を基本に現在は12部門に分かれる
ことが行われている。すなわち、@ラッパスイセン、Aタイハイスイセン、
Bショウハイ(小杯)スイセン、C八重咲きスイセン、Dトライアンドルス・スイセン、
Eシクラミネウス・スイセン、Fジョンキルラ・スイセン、Gフサザキスイセン、
Hクチベニスイセン、I原種と野生種、Jスプリット・コロナ・スイセン、Kその他
スイセン栽培の盛んな国は英米蘭豪国、アイルランド、ニュージーランドである。
【名称の由来】 スイセンの属名ナルキッススはギリシャ神話に語られる美少年
ナルキッソスにちなんだものである。オウディウスによれば、ナルキッソスは多くの
娘に言い寄られたが、それをことごとく拒絶した。そこで復讐の女神ネメシスがナルキッソス
を、水に映じた自分の姿に恋するように仕向けたため、彼は自分に見ほれて水死して
しまったという。そのあとに咲いた一輪の花がスイセンで、花をやや下に傾けている姿は、
水面をのぞきこむナルキッソスの面影を伝えているという。
以上 (世界大百科事典(平凡社)より)
S53.1 かたき土もち上げのびし水仙の雪払ひやり、いとほしくて(横須賀市長沢 森田郁子)
2006/12/31 13:25 NEC N902iS 横須賀市長沢 農地の中の民家の庭 |
小盃スイセン 2005/04/03 16:31 OLYMPUS C2500L 横須賀市長沢YRPに近い半島南部ですが、隣の株は12月には咲いてました。 日当たりや品種などで異なってくるのでしょう。 |
ラッパスイセン 横浜市金沢区 H19/04/11 9:40 |
ラッパスイセン 横須賀市大津 20070330 16:07 |
八重咲スイセン 横浜市金沢区 20070331 9:15 |
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八重咲スイセン 横浜市金沢区富岡西 2013/03/29 16:02 |
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