Aucuba japonica Thunb.
(英国)Japanese Aucuba (仏)Aucuba du Japon (独)GoldorangeThunb.
学名Aucuba japonica
ミズキ科*の常緑樹。広く観賞用として栽培される。耐寒性、耐陰性があるので世界的な庭木として、また寒い地方の室内観葉植物としても栽培されている。
英国へは雌本が1783年に、雄本が1860年に入った。台湾から中国にはAucuba chinensis Benth.染色体2n=16があり、ヒマラヤにはAucuba himalacia Hook. 2n=16がある。
対生する大きな濃緑の葉と、冬の鮮紅色の実を賞するが、雌雄異株であるので、株を選んで雌雄を植えないと結実しない。花期は4〜5月で、4枚の花弁をもつ。
果実は紅熟し12月から3月ころまで樹上にある。変種のヒメアオキvar. borealis Miyabe et Kuboが東北から北陸、山陰の多雪地帯に自生し、ナンゴクアオキは
沖縄から九州や中国地方西部に分布する。ダルマアオキはヒメアオキの系統で、ホシテンヒメアオキ、ホソバヒメアオキ、ヒロハヒメアオキなどとともに観賞用
に栽培されている。実が黄熟するキミノアオキなどがある。繁殖は7〜8月に新枝を挿す。実生は4〜5月に果実をそのまま腐植土の適湿な土にまくとよく、
6〜7月に発芽するから、秋に畑地へ植え替え、冬季は防寒すればよく生育する。病害や虫害の被害は少なく丈夫である。樹高は1〜2m、枝は太くて円く、
緑色で無毛。葉は長楕円形、時に楕円形または長楕円状披針形、長さ8〜20cm、幅2〜10cm、まばらに鋸歯があり、鋭頭、基部は広楔形、質厚く、表面は光沢があり、
?葉では黒くなる。下面は淡緑色、ごく若いときは花柄と共に毛を散生するが、通常無毛となる。花柄は長さ2〜4cm。茎頂に円錐花序を作り、通常紫褐色、時に緑色。
雄株の花序は大きく長さ7〜15mm、雌株の花序は小さく2〜5mm、共に上向きの圧毛がある。果実は楕円形、無毛。長さ15〜20mm、通常赤く熟す。まれに白
(シロミアオキ)、黄色(キミノアオキ)になるものがあり、葉の斑入りのものその他園芸品種があって庭に植えられる。
出展:(1) 原色日本植物図鑑 木本編【T】保育社、(2)世界大百科事典(平凡社)
青木は三浦富士や能見台森だけでなく、三浦半島の里山や自然公園では普遍的に繁茂している植物です。
*:2003年 の改定「DNAに基づく分類体系によればガリア科またはアオキ科に分類される。
2007.03.21 15:30 横浜市金沢区能見台5丁目 花(雄) |
2005.01.03 横須賀市長沢 三浦富士近辺 雌株になった実です |
2009.03.31 横浜市金沢区能見台森 |
||
雄の花 | 雌の花 |
斑入りの青木 街中の民家の小庭に 植えられていました。 撮影日時:2010.01.12 14:17 撮影場所:横浜市金沢区 能見台通21 Nikon D70 |