三浦半島の草花   Botanical Scene & Flower of Miura-Peninsure

くろがねもち(Ilex rotunda Thunb)
Holly


モチノキ(Ilex integra Thunb)属。モチノキ属は約440種が世界の暖帯を中心に分布し、
ホリーをはじめ庭園にも植えられるものが多い。関東、北陸から台湾、中国、インドシナ、
までの沿海地に多い。モチノキ属ホリーは
Ilexの英名hollyである。日本には常緑、落葉合わ
せて約20種がある。ヒメモチ(
Ilex leucoclada Makino)、タラヨウ(Ilex Latifolia Thunb
(
中国名、波羅樹))、くろがねもち(Ilex rotunda Thunb)など。
モチノキ属はすす病にかかりやすい欠点があり、近年すす病に強いくろがねもち(
Ilex rotunda Thunb
(中国名、鉄冬青)が好まれている。
 モチノキ:赤い実のなるモチノキ科の常緑小高木。
樹皮から良質の鳥もちをとり、また樹形を整えて庭に植える。高さ15m、径50cmに達し、
密に分枝する。幹の樹皮は灰白色で褐色を帯びる。葉は互生し、長楕円形で長さ4〜8cm、
革質で表面は深緑色を呈する。雌雄異株で4月前年枝の葉腋に淡黄緑色の小さな花を束生し、
各花は4枚の平開する花弁をもつ。おしべは4本、晩秋径1cmほどの球形の核果が赤く熟し、
小鳥が好んで食べる。白い果肉の中心に4〜8個の核があり、中の種子は果肉を除かないと発芽しない。
出展:世界大百科事典(平凡社)

 小学生の頃、虫取り網が買えず、よく「とりもち」を作っては蝉とりなどしたことを思い出します。


クロガネモチ
横浜市金沢区
長浜公園
上の左右は実の写真:2005.01.13

下の右は花の写真:2011.05.24
 
 

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