クサギ 臭木
Clerodendron trichotomum Thunb.
学名Clerodendron trichotomum
クマツヅラ科の落葉樹。 高さ2m〜4mに育つ。
野山や市街地のあちこちに繁茂する。葉をもむと、ゴマのにおいに似た、クセのあるつよい臭気を発し、それが「臭木」の名の由来となっている。
真夏のセミしぐれのなか、ほんのり紅を帯びた白い花が両手一杯に集まって咲く。くさい葉とは裏腹に、花はすばらしい芳香を放ちます。蕾は
薄紅色をした5枚の萼に包まれている。その中から紅色の花筒が伸び出て、白い花びらを広げます。
秋になって、ビックリ。ブローチのように美しい実が現れる。実が熟すと、萼は真っ赤に色づき、星の形に開く。実は対照的に、青から次第に
深い藍色に熟し、赤い星の中心でつややかにに光る。若葉はうぶ毛が密生して柔らかく、
ゆでれば食用になる。茎葉や根は薬用に、青い果皮は染料に用いられるます。
(出展 NHK趣味の園芸 2006.09)
日本、朝鮮、中国に分布。この属は世界に約100種あり、熱帯地方に多い。ゲンペイクサギのように観賞用に栽培される種類もある。
(出展 世界大百科事典 平凡社)
横須賀市光の丘水辺公園 撮影日: 2006/08/06 14:54 OLYMPUS C2500 右の赤い萼が美しい 実の写真は 撮影日:2006/12/21 |
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