三浦半島の草花   Botanical Scene & Flower of Miura-Peninsure

サクラ(桜)
学名 Prunus   サクラ属
バラ科の落葉潅木。十数種の総称。中国大陸・ヒマラヤに数種が知られるが、
日本に最も種類が多い。園芸品種が非常に多く、春、白色または淡紅色の五弁花を開く。
八重咲きの品種もある。古来、花王と称せられ、我が国花とし、古くは「花」といえば桜を
指した。材は均質で器具材・造船材などとし、また、古来、版木の最適材とされている。樹皮は
咳止薬(桜皮仁)に用いるほか曲物などに作り、花の塩漬けは桜湯として、葉の塩漬けは桜餅、
に使用。また桜桃の果実は食用にする。、
出展:広辞苑(岩波書店)
八重桜、山桜、しだれ桜を下記に掲載してます。
染井吉野桜(伊豆河津桜/伊豆みなみの桜)、大島桜、姫桜(オカメサクラ)、陽光桜、山桜
は別ページです。下線部分をクリックして下さい。
染井吉野桜は日本の桜を代表する桜であって江戸時代末期に、大島桜と江戸彼岸桜を交配し改良して
生み出された品種である。
桜がテーマの歌には、古来、平安時代から沢山あるが*、近現代でも多いです。
童謡「さくらさくら」日本民謡
 さくら さくら やよいのそらーは みわたすかぎーり かすみか くもーか においぞ いずーる
 いざや いざや み−に ゆーかーん
軍歌「同期の桜」作詞西条八十 
・.貴様と俺とは同期の桜 同じ兵学校の庭に咲く 咲いた花なら散るのは覚悟 
 みごと散りましょ国のため
・.貴様と俺とは同期の桜 同じ兵学校の庭に咲く 血肉分けたる仲ではないが 
 なぜか気が合うて別れられぬ
・.貴様と俺とは同期の桜 離れ離れに散ろうとも 花の都の靖国神社
 春の梢に咲いて会おう


ヤエザクラ(八重桜)/サトザクラ(里桜)
ボタンザクラ
重弁の花の咲く里桜の品種。他の桜におくれて開花。花色は淡紅色・紅・淡黄色などを
呈し、濃艶。ボタンザクラ。



八重桜
横浜市金沢区住宅地の街路
el=139.37.24
nl=35.21.20
OLYMPUS C2500L

撮影日
2006/04/14 11:17


八重桜を詠みこんだ有名な和歌として、
「いにしえの奈良の都の八重桜、今日九重に匂いぬるかな」
伊勢大輔 詞花集 小倉百人一首(1235)
が思い浮かびます。


ヤマザクラ(山桜)
バラ科の喬木でサクラの一種。関東以南の山地に自生。葉は卵形で若葉は赤褐色。
四月頃、新葉とともに白色の五弁花を開き、赤紫色の小核果を結ぶ。花は小型であるが
、清楚の趣を備えている。
本居宣長(1730-1801)が山桜を詠み込んだ歌として
「しき嶋の やまとごころを 人とはば 朝日ににほふ 山ざくら花」
があります。



撮影日:2006.04.14  11:49 
横浜市金沢区 富岡西公園 nl=35.21.28 el=139.37.39


シダレザクラ(しだれ桜)
*: 「古今和歌集」巻第一春歌上 在原業平 朝臣 (825-80)
「世の中にたえてさくらのなかりせば春の心はのどけからまし」
は古来から桜を詠んだ名歌とされている。
”願はくは花の下にて春死なむそのきさらぎ の望月のころ” (西行法師)
‘さまざまの事おもい出す桜かな’(芭蕉)
死に支度いたせいたせと桜かな(一茶)
‘いざさらば死にげいこせん花の雨’(一茶)

撮影日
:2006.04.14 12:01 
横浜市金沢区
住宅街の民家の庭
 nl=35.21.35 el=139.37.23

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