深海帯/超深海帯(大洋底と海溝)

 

 深度3000メートルを超えると、海水中をただよって生活する生物の量は非常に少なくなり、事実上、ほとんどいなくなると考えられています(すくなくともトロール引きの網の調査では網に生き物が入らなくなります)。

 それでも海底では、上から落下してきた有機物がわずかながらあるために、比較的、生き物の姿を見ることができます。

 水深3000メートル以深の海底の多くが外洋の下、大陸と大陸の間に広がる広大な平原です。大陸から離れ、栄養の供給が限られる外洋はもともと生物の量があまり多くありません。ですから、その下に住む深海生物もけっして数が多くはありません。

 一方、海溝は多くの場合、大陸近くにありますから、深度のわりには生き物の量は比較的多くなっています