メンダコ Opisthoteuthis depressa Octpoda(八腕形目) Cirrata(有触毛亜目) Opisthoteuthidae(メンダコ科) 分布:日本周辺・東シナ海 水深:200~600m ほど 大きさ:最大幅は26cm 分布・水深・大きさは「日本陸棚周辺の頭足類 Cephalopods from Continental Shelf and Slope around Japan 社団法人 日本水産資源保護協会 1986 」にしたがいました。
実際にメンダコを見て触った、みわさんのお話によると、メンダコはなんとも奇妙な、形容しがたい臭いがするそうです。おかげで、漁師さんは漁獲物にメンダコの臭いがつくことをいやがって捨てるそうで。つまりどう考えてもいやな臭いなのでしょう。
(う〜〜ん嗅いでみたいものだ、とはいえ多分後悔するのであろう・・^^;)
さて、みわさんのお話では触った感触はプニュプニュで、非常に柔らかいゴムのような感じ。移動は私たちが知るイカ・タコのように、水を吹き出して進むジェット推進ではなく、膜でつながった足を広げたりすぼませたり、ちょうどクラゲのような動作でおこなうそうです。
上に上げた参考文献には、メンダコは外套膜の開口部が非常に狭く、漏斗も小さいと書いてありますが、これが彼らの奇妙な運動の原因でしょうか?。
みわさんの話では漏斗からの排水はなく、墨も吐かないそうです。
また、彼らの腕には吸盤の他に触毛(しょくもう)と呼ばれる肉質の突起が生えています。メンダコはCirrata(有触毛類)というグループに分類されています。このグループは触毛を持つことと、ヒレを持つこと(メンダコの一見すると頭に見えている部分にあるのがそれ)が特徴です。
ちなみに北村はこのグループが系統を反映しているかどうかは、寡聞にして知りません。
さて、これもみわさんのお話ですが、メンダコは時々、威嚇としてコウモリダコのようにひっくり返るのだそうです。そういえば、この前テレビで見たジュウモンジダコもそんな動作をしていた覚えがあります。これは系統と行動のことを考えると、非常に興味深いことのように思えます。
メンダコ・・・・、ちょっと注目したいタコです。
謝辞:貴重なお話を聞かせて下さったみわさん、ありがとうございました(^^)。
追記:分類に関しては「軟体動物学概説(上巻) サイエンティスト社」を参考にしました。なお、八腕形類とはようするにタコのことです。
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