Vela
ほ座
2019年1月30日 0:30のほ座
地平線から姿をあらわした、とも座、らしんばん座、そして、ほ座。これらの星座は本来、ひとつの星座アルゴ船でした。とも座は船尾のこと。そして写真では船尾である、とも座が地平線から直立しています。つまり地平線の下が船の前方になるわけで、まるで船首から水没していくように見えています。
2019年1月における住居では南の見晴らしが悪く、カノープスは観測できず。さらにどうにも空が明るくて手持ちのポケットデジカメでは南天低い星がうまく写ってくれません。やむをえないので、フォトショップで手を加え、星に白を乗せて見えやすくしています。このため、写真そのものというよりは、スケッチに近い感じ。
1月30日 0:30の時点でおおいぬ座は西へ傾き、その脇に、とも座π星が見えます。そこから東へ、とも座ζ星。そしてさらにその東に、ほ座λ星が見える。そんな案配。あと、肉眼でも見える星は、比較的高度の高い、とも座ρ星だけ。他の星は地平線のかすみと街明かりで分かりません。
以下は文字がない画像です
Vela ベラ
ほ座
ギリシャ神話に登場する英雄たちが乗り込んだ船、それがアルゴ・ナヴィス(Argo Navis)です。この船に基づいた星座がアルゴ座ですが、大きいために1752年、フランスの天文学者ラカイユ(N.L.Lacaille)によって分割されました。分割後の星座はりゅうこつ座、とも座、らしんばん座、そしてほ座の四つです。ほ座はその名の通り、船の帆を意味する星座です。
ほ座λ星 地平線低く姿を見せる赤い星で、超巨星
ほ座GP星
参考:「星の事典」鈴木駿太郎 恒星社版