NGC 6356
M9の隣にある球状星団
2017年5月6日 へびつかい座の球状星団M9とNGC6356
スケッチに日付の記録はないけども、2017年5月6日のもの。
上の円は50倍の視野を示し、M9とNGC6356とその周辺の様子を示します。下の円は25倍の視野を示し、へびつかい座η(イータ)星からM9までをたどったもの。
へびつかい座の球状星団M9。そしてそのすぐ近くにあるNGC6356。これも球状星団です。M9はかなり明るく大きく、その近くにあるNGC6356は比較すると暗く、小さい天体です。しかしNGC6356も十分はっきり見えるので、メシエがM9に気づいて、NGC6356に気がつかなかったのは不思議に思われます。見た日時や条件などで、たまたまM9しか見えなかったということでしょうか。
そして、これを書いている自分がメシエ番号がついていないNGC天体を見るのは、実はこれが初めて。メシエ天体というと小口径でも見える比較的明るい天体、というイメージがあり、反対にNGC番号のみの天体は暗いという印象があります。ですから、あっ、こんなに明るいNGC天体があるんだ、と驚いた次第。ちなみにNGC6356からさそり座の境界線までの間にはNGC番号がついた球状星団が他に幾つもあるのですが、当日見えたのはこの6356のみ。