Moon

月齢25

 

2013年、9月1日、3:30〜5:00にかけてスケッチした月

日付の変わった1日正午における月齢は25.2

スケッチの時の月齢は24.9となります

 

 2013年9月1日のスケッチでは、この時点で、すでに北半球にある虹の入り江(シヌス・イリドュム:SINUS IRIDUM)が夜の闇に沈んでいます

一方、南半球では湿りの海(マレ・フモルム:MARE HUMORUM)が日没を迎えるところで、低い太陽光線を浴びて、海の表面にあるわずかなしわ、リンクルリッジが影になって見えています

   

以上は2014年4月25日、2:30〜4:52の月

25日の正午月齢は25.3 スケッチ時の月齢は24.9~25.0

月の出は2:13ですが、実際に目で確認できたのは2:23 

高度が上がって様子が分かるまで1時間あまりかかり、日の出は4:57

この時期、朝の月は夏から秋の星座にあって高度は低く、日の出も早いので時間がありません

月の南西部の地形が良く見えることから、南半球のみに注目して、北半球は概略のみ

 

 2014年4月25日のスケッチでは、虹の入り江がまだ沈み切っていません。南半球の”湿りの海”も同様。この時の月は南西の部分(画面左下)がよく見えています。ここでは南半球の部分を重点的に描いています。

 2014年4月25日のスケッチ、南半球の部分を拡大。ここは月の南半球、南西部に当たります。南半球の中央部などと違い、深く影を落とす地形やクレーターがほとんどありません。つまり、新しいクレーターが少し出来るだけの時間しか経過していない、そう見える地域です。これだけで考えると海と同様、若い地域なのでしょう。しかし、海のように溶岩などで塗りつぶされてはいません。そればかりか、影が明瞭ではないだけで、複雑でごちゃごちゃした様子が見て取れます。また、ミー(Mee)のようにかなり形の崩れたクレーターもあります。これらからすると、話はむしろ逆で、地域の年齢自体は古いことがうかがえます。例えば、上から土砂のようなものをかぶせられて、元の地形がよく分からなくなった、そんな感じでしょうか。

湿りの海(マレ・フモルム:MARE HUMORUM)の南側(画面下側)は、大きなクレーターが無く、ガサガサ、ぶつぶつに見える地域が広がっています。湿りの海が巨大クレーターであろうことを考えると、これはその放出物であり、元の地形を覆ってしまったように見えますが、ここら辺りの理解は論文などではまだ未確認。

   

 <=月齢24に戻る 月齢26へ進む=>

 

 

戻る=>