M94(NGC4736)
りょうけん座の銀河 メシエ94
2017年5月3日 2:30 市街地から見たM94
M94はりょうけん座にある銀河でα(アルファ)星コル・カロリとβ(ベータ)星カラの間、そこからすこし外れた場所にあります。上のスケッチではβ星カーラからM94までたどっていますが、画面に入り切らないので、画面中央右の円にカラ(Chara)とその周辺を切り離す形で図示しています。画面は上が西ですが、カラの右下(つまり東北東)にある暗い星が、一番上の視野の円、上端にある暗い星と同じもので、そこから視野が続きます。視野の円は50倍。
M94は手持ちの125mmm口径の望遠鏡で、なおかつ人口35万の地方都市の市街地からでも、かなりはっきり見ることができました。周囲に大都市が無いとはいえ、市街の光の影響を受けるなかで見えるというのは驚きです。今いるここでは50倍に拡大しないと判別できないメシエ天体が幾つもある中で、M94は銀河でありながら25倍でも暗くにじんだ恒星のように見えますし、50倍では輝く中心核を持ち、周囲がにじんだ丸い彗星のように見えます。手持ちの資料にも、M94は明るく、極めて密にまとまった、ほぼ円形の渦巻き銀河であると書いてあります。
[Burnham's Celestial Handbook]