Comet 2018 w2 (Africano )
アフリカーノ彗星
2018年にAfricanoさんによって発見された彗星で、2019年9月現在、近日点を迎えてアンドロメダ座からペガスス座を動いています。予報されている光度は9等級。近日点通過中の今、夜中に天頂付近にくる位置にあり、観測するには条件が良好。ネット上の情報によると火星軌道のすぐ外側にいます。
2019年9月26日1:25と3:05のC2018w2 ペガスス座のχ星の近く、赤緯は19度30分。赤経は0時9分の近辺を移動中の様子(ちなみにχ星自体はスケッチの視野内にはありません)。連なった円は75倍の視野を示し、左下が1・25における彗星の位置。右中央が3:05における位置。月は無く、秋雨前線は列島の南に下がったものの、天気はやや薄曇り。しかし時々晴れ間が広がり、その間に観測することができました。ただし、3時になるとペガスス座の高度が下がり、市街地の光もあって観察するにはちょっときつい状態に。
秋雨前線が列島から遠のき、高気圧に覆われた2019年9月27日のC2018w2 ペガスス座のγ星Algenibの近くを移動していくところ。画面左の連なった円は望遠鏡のファインダーの視野を示し、上の明るい星がAlgenib 右下のやや明るい赤っぽい星がχ星。26日の彗星はこのχ星の左にある星の近くにいました(カタカナのミが割り当てられている星が26日のスケッチで描かれたアの星に該当します)。27日の彗星はファインダーの視野左にあるやや赤い星の近く(マ)にまで移動。
そして画面右の連なった大きな円は75倍の視野を示し、左下の赤っぽい星がマ。星に割り当てたカタカナは相対的な光度を示し、75倍の視野ではこの星が一番明るいので、こちらではアが割り当てられています。そこから視野ひとつと半分右上にいったところを彗星が移動中。一番下は26日の23:42のおける彗星の位置。次に27日の0:05、0:30、0:42と続きます。C2018w2は足の速い彗星で、観察やスケッチをしていると15分程度で動いているのがはっきりと分かります。一方、光度9等は自分が今いる市街地では見るのがほぼ限界で、ペガスス座が天頂付近にくるまで確認できませんでした。
2019年10月4日の深夜から日付が変わった5日1:00までのC2018w2 彗星は地球と距離が離れ始めて、じょじょに暗くなり始めたところ。だからすでに見納め...と思っていたら空の状態がよくて見ることができたもの。4日は台風18号が日本海を東進。それに向かって南風が吹き込み、空を雲がひっきりなしに動いていくものの、透明度自体は良好。彗星はみずがめ座のφ(ファイ)星の近くを移動していて、近くには海王星もあります。画面右下の小さな円は37・5倍の視野で見たもので、φ(ファイ)星と海王星の位置を示します。オレンジの星がφ(ファイ)星。その上に左右に並ぶ青っぽい星のうち、右側が海王星。
画面中央の連なった円は75倍の視野で見た様子。視野の右下にあるのが海王星で5日の1:00における位置を示します。彗星c2018w2は画面の左上にあって、4日の22:50と23:40における位置を示します。画面右上の大きな円は150倍の視野で見たもので、4日の23:45と、5日の0:20における彗星の位置を示します。