Branchiura(鰓尾類:亜鋼) Argulidae(チョウ類:科) チョウ 写真撮影:HN 蟹作さん 石川県の河川上流域にて採集したイワナに付着 この写真のなかの異様な姿の生物、名前をチョウといいます。チョウといっても昆虫のチョウチョウではありません。魚の寄生虫として有名な動物です。節足動物で甲殻類。非常に独特な姿をしていて見間違いようがありません。
「魚類寄生虫 [円形動物篇 節足動物篇 他] 恒星社厚生閣 S.55 」の検索表では、
身体は丸いか楕円形、ないし盾状を呈し、腹面において平たく、背面において隆起し、ほとんど完全に頭胸殻でおおわれている・・・・・・・・・・鰓尾類
とあります。
胸の節の一部と腹の節が融合して尾びれのような器官を作るそうです。画面の下に見えるものがそれですね。吸盤のようなものは小顎が変型したものだそうです。
採集したHN 蟹作さんによれば1cmほどの大きさでスイスイ泳ぐのだとか。泳ぎ回るのは意外でしたけど、考えてみれば遊泳用の脚が発達しているので当たり前なんですね。扁平な身体つきを利用してピターと魚にくっついているのでしょうが、いざとなると移動できる動物みたいです。
参考:「動物系統分類学」
写真提供:HN 蟹作さん。サンクス!!!^^)