Squamata:スクアマータ

有鱗類/ゆうりんるい

ニホントカゲ

Eumeces latiscutatus

身近なスクアマータ

 

 スクアマータ/有鱗類とは:

 トカゲ、ヘビ、ミミズトカゲなどを含む系統です。もっとも典型的で普通な爬虫類ですね。鳥も系統学の立場からは爬虫類なのですが、スクアマータこそ一般的にもっとも典型的な爬虫類でしょう。またスクアマータは典型的なレピドサウロモルファです。スクアマータ以外のレピドサウロモルファはほとんど絶滅してしまいムカシトカゲだけです。

 ですからスクアマータは典型的なレピドサウロモルファであるともいえます。大部分は小さなものですが、コモドオオトカゲは3メートルあまりになり、大型のヘビ、オオアナコンダは9メートルになります。

 また化石種には7メートルにもなったと思われる巨大なオオトカゲ、Megalania(メガラニア)や、10メートルをこえるMosasauridae(モササウルス類)などがいました。

 大部分は陸棲で地上や樹の上で暮らします。一部には樹の枝から枝へ滑空する種類や水中で生活するもの、さらにウミイグアナやウミヘビのように海中ですごすものもいます。

 

 スクアマータの系統:

__________オオトカゲ

    |  |___アイギアロサウルス

    |  |___モササウルス

    |  ?___ヘビ

    |______ニホントカゲ、カナヘビ

    |______ヤモリ、ヒレアシトカゲなど

    |======イグアナ、アガマ、アシナシトカゲなど

現在工事中

 ヘビはオオトカゲ+モササウルスの系統に呑まれる可能性があります。ようするにヘビはちょっと変わったトカゲということになるわけですね。ただ、ヘビはやはりトカゲではなく、トカゲとヘビは姉妹グループであるという結果もあります。ちなみに、見ればわかりますけどモササウルスは、まんまトカゲです。頭の形はまったくオオトカゲですね。         

 身近なスクアマータ: 

 

シマヘビ

Elaphe quadrivirgata

 シマヘビはもっとも身近にいるヘビですね。ヘビは特殊化していますが、トカゲの一種であると考えられています。とはいえ、見た目や身体の構造はいわゆるトカゲとまるで違います。手足がないこともさることながら、顎の骨が特殊化していますし、頭骨全体の骨の構成がかなり違っています。下顎の骨は左右別々に、まるで腕のように動きますし、口蓋にある骨も動かすことができます。そうして大きな獲物でも呑み込むことができるのですね。獲物を呑み込む時、それが良く分かります。顎が頭ごとグンニャリと動いて器用に獲物をのどの奥に送り込みます。

 また、ヘビはトカゲがもっているような、開け閉めできるまぶたが眼にありません。ヘビの眼の表面は透明なカプセルのようなもので覆われていて、まばたきすることはありません。脱皮すると、頭の古い皮と一緒に眼のカバーもぽこっとはずれます。

 

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