Eukaryote 真核生物/エウカリオテ
真核生物とは?:
真核生物/エウカリオテは他の生物2大系統、アーキアやバクテリアよりも複雑で、巨大です。ひとつの細胞でできている単細胞生物にかぎってくらべてもエウカリオテはアーキアやバクテリアよりも大きな身体をしています。
さらにこれが多細胞のエウカリオテとなると非常に大きなサイズに成長するものがいます。最大級のエウカリオテのひとつであるセコイアデンドロンは高さ99メートル、推定5500トン。シロナガスクジラは34メートル、190トン、陸上動物としては断片的な化石ながら推定重量100トンに達したアルゼンチノサウルスがいます。
エウカリオテの系統:
根______A___________ミドリムシ
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|___________アルベオラータ(繊毛虫 渦鞭毛藻類など)
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|___________粘菌
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|___________Stramenopiles(ストラメノパイル)
| (コンブ ワカメ ケイソウ ミズカビなど)
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|___________クロロビオンタ/緑色植物
| (ノリ コケ ツクシ イチョウ スミレなど)
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|___________Fungi(ファンギ/菌類)
| (キノコ カビ イーストなど)
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|___________Animalia(アニマリア/動物)
(カイメン クラゲ ビラテリアなど)
エウカリオテでは幾つかの系統でそれぞれ別々に単細胞→多細胞の進化が起こりました(まれに多細胞→単細胞という変化もあるらしい・・・)。ストラメノパイルのコンブ、ワカメ、プランタのチューリップ、ファンギのキノコ、アニマリアの人間などなどはいずれも別々に多細胞化したようです。バクテリアでも多細胞の種類がいるそうですが、まあここまで目立った存在ではありません。
また光合成能力を持った生物が幾つかの系統にそれぞれ別々に出現しています。いずれも光合成能力を持ったバクテリア(ランソウ)との共生によるのですが、その共生の過程は非常に複雑です。
エウカリオテの特徴:
遺伝子が細胞の特定の場所に集まって他の部分と区画され、核を作ります。また一部の例外をのぞくとミトコンドリアやゴルジ体、また一部の種類では葉緑体など、さまざまな器官を細胞内部に持ち、構造が複雑であることが特徴です。ただし、代謝に関しては一様で、自由酸素を使った呼吸によって代謝しています。
アーキアやバクテリアのさまざまな系統に見られるような、代謝に硫酸イオン、硝酸イオン、鉄イオン、マンガン、二酸化炭素などなどをつかうようなバラエティーはありません。
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