ニシン Clupea pallasii 2007年3月下旬にスーパーで購入したニシン。茨城県産。大きさは28センチ。最初、不明瞭ながら側線があるものと思って体にうっすらと線を描いたものの、文献を読めば”ニシンには側線”がないのだそうな。げげげっ。
確かにルーペでみるとそこだけ少しへこんでいる(ようにみえる)ものの、穴とかそういうものはなかったので、側面の線をもう少し薄く補正。背中の色は塩水で洗うと群青色に。背中の青い部分と側面の銀色の部分の境界は、見る角度によって暗かったり、あるいは黄色いグリーンに輝きます。
頭部の眼よりも前の部分と上顎がほとんど透明なので、口を閉じていても下顎の輪郭が透けて見えています。身近な食用魚であるものの、考えようによってはずいぶん変な生き物ですねえ。さばいてみると小骨がおおいものの、骨自体は細くて切りやすい。さばいた身には包丁で縦に切り目をいれて小骨を切って食べやすくしてみたり。ただ肉が少し柔らかいせいか、すこし身がくずれやすい。
ニシンは真骨類のなかではウナギやアロワナなどとともに比較的原始的な部類に入ります。
後、今年、2007年は北海道などでニシンが豊漁らしい。