Q:進化とは何ですか?
A:進化とは生物の集団の特徴が
世代を重ねるごとに
変化してしまうことを言います
現代における進化という考え方は、
基本的に19世紀の生物学者
チャールズ・ダーウィン
によって提案されました。
彼の発想は
基本的に以下のような根拠で
成り立っています。
1:生物は
同じ親から産まれた子どもであっても
それぞれ特徴や性質が違う。
2:生物のすべての子どもは
大人になるまで生き残れない。
その多くは死んでしまう。
3:だから何かしら生き残る上で
有利な特徴を
持った子どもの方が
より生き残りやすいだろう。
4:すると、すぐれた特徴を
持つ子どもが
より多くの子孫を残すことになる。
5:これが何世代も続くと
生物の集団の姿は
変わってしまう。
以上の彼の考えのうち、
1と2は
まず事実や観察に基づいています。
1番目の事柄は
私達自身を見れば分かることです。
2番目の事柄を確かめることも簡単です。
ドングリの樹の下にいって下さい。
毎年たくさんのドングリが落ちているのに
いったい幾つの芽がはえていますか?。
このように
1と2は単純な事実です。
さて、3と4番目は予想ですね。
1と2の事実から
予想されること、
それが3と4です。
そして、
3と4番目の事柄も
すでに確かめられています。
例えば暗い場所では、
明るい無地の殻をもったカタツムリは、
模様のある殻をもった仲間よりも
鳥に見つかって
食べられてしまいます。
また、
旱魃によって草が枯れたら、
残った植物の
堅い実を割ることに有利な
太めのくちばしを持った
小鳥が
増えた例もあります。
ようするに、
3、4番目の予想も
事実なわけですね。
そして5は結論です。
つまり生物は進化する。
ダーウィンのいった
進化というのは
まぎれもない事実です。
手ごろな参考書として
現代進化学入門
岩波書店
現代によみがえるダーウィン
文一総合出版