正しいという仮定は正しいか?

  
あるものが神なるもので

その神と呼ばれるものが正しいと仮定する。

 

神が人間に直接語りかけることはまれであるらしい。

少なくとも私達の経験からするとそうなる。

 

そこで、神なるものの言葉を

私達に伝えようとする人があらわれることになる。

では、

その神なるものの言葉を

他人に伝える人間の言葉は正しいか、あるいは否か?。

 
 
 その人が語る言葉が妥当であるか否か

それを判断するのは比較的容易で、

彼の語る言葉と現実とを照らし合わせればよい。

 
 
 照らし合わせた時、

言葉と現実が合わない場合がある。

こうした時、現実を疑うのもひとつの考え方であるが、

言葉を語るこの人が間違っている

そう考えることもできる。

 

では彼はなぜ間違った言葉を語ったのか?。
 
 ひとつは

語る人が正確であるはずの言葉を間違って伝えている場合。

もうひとつは

彼が語る神なるものが正しいという仮定

そのものが間違っている場合。
 
 神なるものが無条件に正しいとした場合、

神なるものが間違っているとする選択肢は閉ざされている。

このままでは

神なるものが正しいか否か

それを私達が判断することはできない。

 
 
 神なるものが正しいという仮定は

神なるものが正しいということを示してはいない。

神なるものが正しい否か、

この仮定は検証されなければならない仮定である。

 

(この神という言葉を他の名詞に置き換えても同じ事が言える)

 

  

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