神の言葉

 

男の言葉を聞くと

暴君はあきれたように言った。

「するとなにかね?

そなたの言葉の正しさは

そなたの神が

保証してくれるというわけかね?」

 

男がそうだと答えると

暴君は言った。

「そなたの神の正しさは

そなたしか

わからないではないか」

 

そして 

暴君は続けた。

「そなたの言葉は

そなたが保証し、

そなたの神は

そなた自身が保証する。

これでは

何もいっていないのと同じだ」

 

暴君は下がれと

手をふると言った。

「おまえは何も言っていない」

 

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