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分岐学
Cladistics
(分岐分類学)
分岐学は多くの人にとって耳なれない言葉です。
これは生き物の特徴から
生物の進化の歴史を探り出そうとする学問です。
かなり若い学問で、1950年、ドイツの昆虫学者
ヘニング(Henning)によって提案されました。
ヘニングはヘニック、あるいはヘンニッヒ
と呼ばれることもあります。
(ヘニックは英語読みですね)
分岐学の原理は非常に単純です。
生き物の特徴は子孫に遺伝します。
生き物は枝別れして進化してきましたから、
もし複数の生物が共通の特徴を持っていたら、
それらの生物は共通の祖先から同じ特徴を
遺伝により受け継いだと考えることができます。
例えばタンポポとチューリップはどちらも葉緑素を
もっていて光合成できます。
この場合、タンポポとチューリップは共通の御先祖様から
葉緑素を受け継いだのだろうと考えるわけですね。
逆にいえばタンポポとチューリップは
葉緑素をもった生き物から
進化してきたのです。
分岐学はおっそろしくシンプルで、それゆえに
非常にかたい方法論です。
共通の特徴を持っているように見えるのに、
じつはそうではない場合について→
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