書き込み欄へ
ヘルプ
お名前: 北村@
たけむらさんが、ネットなどでドローの法則で色々説明されている、これは可能性として、
起源が同じ子孫たちである
からではないでしょうか?。例えば、中世ヨーロッパでは写本をして本を作りましたが、
写本の時に書き取りに間違いがあると、そのテキストを写す時にやはり間違いが書きとられるんです
よね。つまりコピーミスがコピーに伝わっていくということが起こる。
これは生物とまったく同じだし、分岐学と同じ手法でその過程をさぐることができます。
というよりもこっちの方が古い(「生物系統学」pp87以降参考)。
文化も言語も、学説も生物も全部、進化するものはなんでも分岐学で扱いが可能ですけど、
北村が思うに、岩波の「生物学辞典 第4版」でもあまり大きくは取り上げられていない、
しかも進化不可逆の法則でひくことはできるが、ドロの法則では載っていないドローの法則が
なぜネットでは広がっているのか?。
多分、起源が古い、例えばドローの法則という言葉がまだインパクトを持っていた時代
の教育や本に起因する、か
あるいは
なにか間違った文章、たとえばオルシェフスキーを祖先とする子孫ではないでしょうか?。
分岐学でドローが注目されたことがあるかというと怪しいように思えます。それとも
あったのか?。たしかに、まあなんともうしますか最節約のバリエーションの1つ(といっていいのかえ??)
にDollo parsimony というものがありますけど(提案者はドローではない)、これ、
もともとある種のDNA配列に対して提案されたものですしね、それに逆転は許されるけど
元に戻ることはない、というもので、逆転を禁じているわけではない様子。
↑「系統分類学入門」 文一総合出版
なんでオルシェフスキーがドローの法則、とのたまったのか北村にはちーとも理解できないし、
そういう誤解を与えるような歴史が分岐学に過去あったのか?、というとどーも怪しい。
そういえば「恐竜発掘」 二見書房、という本があります。これ、ほとんど恐竜研究者に
関する暴露本ですが、この中にある分岐学に関する記述はかなり混乱しています。
分岐学の批判者が指摘するように、分岐図の質は、それに当てはめるデーターの質に
かかっている。分岐論で進歩したもののように見えても、進歩したものとは限らない。
環境に同じ方向の反応を示した結果、まったく類縁関係のない動物が同じような
構造を持つにいたる収斂進化が起こることもある。コウモリと翼竜がともに翼を持つのは
この例である
pp99~100
↑これ、文章がおかしいんですよね。作者は北村と比較しても理解が足りないんでしょう。
[2002/10/31 03:38:22]
お名前: 北村@
おっといけない。上の書き方ではたけむらさんがドローの法則を引用しているようだ^^;)
もちろん、たけむらさんの言いたいことは違っていて、なんで、ドローの法則で進化を
説明するサイトがあるか?、という問題提起ですよね。
修整しますです。はい^^;)
[2002/10/31 03:40:57]
お名前: 北村@
ようするに、分岐学や系統学に関しては異常なくらい間違い/勘違い/思い込みが
行き渡っているようで・・・。
オルシェフスキーの勘違い/思い込みの起源/あるいは動機は不明ですし、「恐竜発掘」
の作者、ドン・レッセムの内容もよく理解できない。
なんでこうなるのかは知りませんが、なにか原因なり、起源となるオリジナルの間違いが
あって、ネットで広がっているのはそれらの子孫ではなかろうか?、と思います。
ダイノバードなんかもそうですよね。どうして広がったんだろう?。それほど繁殖力
(コピーを増やす能力)は大きくないみたいですけど、系統学が相対的に繁殖しないから
けっこう(恐竜関連では)目立つかな?。
[2002/10/31 03:46:25]
お名前: 北村@
おおっと、Dollo parsimony のことで修整、っていうか北村の勘違いでしたが、
逆転は許されるけれど、1回逆転したら元に戻ることは許されない
これが Dollo parsimony ですけど、ここから後が北村の勘違い、
これはまさにドローの法則ですね、つまり、0→1→0、となったら、その0は1にならない。
そういうことを Dollo parsimony は言っているわけで、確かにドローの法則ですな^^)
もっとも、これがある塩基配列の系統解析に提案されたもので(形態に使えるなどと書いていないし^^;)、
私達が形態の進化で、こういう前提をしく根拠って聞いたこともない、そこらへんは
何の変わりもないんですよね。
つまるところ、形態の系統解析にドローの法則を使えるなんて理屈、やっぱり北村には意味不明
だということですな。
[2002/11/03 06:53:59]
このテーマについての発言をどうぞ。
※半角カナは使用しないようにしてください。文字化けします。
記事一覧に戻る