マダガスカルの大きなダンゴムシのような”何か”

もがいてます(^^;)

撮影:知人Aさん:撮影日:2001・05・29

 

 マダガスカルオオダンゴムシ(<仮にそう呼んでいるだけ)をひっくりかえしたところの写真です。たくさんの脚をワシャワシャしてます。でもここで次ぎのようなことに気がつきます。

 この生き物、ダンゴムシにしては脚の数が少しばかり多すぎないだろうか?。

 

 日本のダンゴムシの脚は(少なくとも見た目、脚として機能するのは)左右7対、合計14本です(北村が見た限り)。でもこのマダガスカルのでっかいダンゴムシはどうも脚の数が多い様子。もちろん写真では正確な脚の数がはっきりとは分かりません。しかしながら何か多いように感じます。

 もちろん、日本のダンゴムシの脚が(事実上)7対であるということと、写真の生き物の脚の数が違う(ように見える)ということ。それはただちに写真の生き物がダンゴムシではないということは示しません。

 脚の数が異なるということは、マダガスカルのダンゴムシでは脚の数が増えているということかもしれません(つまりマダガスカルオオダンゴムシの固有派生形質)。あるいは個体差なのかもしれません。例えば、カギムシでは個体によって脚の数が異なります:詳しくは中山書店の動物系統分類学を参考のこと。

 

 この問題を解決するにはもっと多くの証拠が必要です。つまり実物を観察して、日本のダンゴムシ(理想的には世界のダンゴムシやその仲間)と比較しなければいけないのです。とはいえ、個人的な感想では、写真に写っている動物はもしかしたらタマヤスデかも知れません。ヤスデの中にはダンゴムシに非常に似ていて、丸まることができる大きな種類がいるのです。

 しかしながら写真だけでは、とくに外見からでは区別しずらい生物がいる場合、”写っているものが○○である”と断言するのは難しいものがあります。

 さて?、真相やいかに??。