ダストボール ダストボール。ブラックブリザード(黒い大吹雪)とも呼ばれた砂嵐です。アメリカでは1920年代、全体的に降雨量が多く、この時、乾燥したアメリカ中西部では西経100度のラインから西側にまで開墾が進んだそうです。しかし次ぎの30年代は乾燥した年が多く(ロッキー山脈を吹きおりる中緯度偏西風が強くなって乾燥したためだとか:「気候変化と人間」ー1万年の歴史ー」鈴木秀夫 大明堂発行 2000 pp410~411)、表層の土が風に巻き上げられ、サウスダコタ、カンザス、オクラホマと大規模な砂嵐が襲いました。
結局、1920年代に開墾された土地は30年代に放棄されることになり、人々は土地から追われることになったとか。ちなみに、スタインベックの「怒りのぶどう」ってこの話らしい。イラストはダストボールが今まさにアメリカの小さな町を襲うところ。この後、農地は砂丘になり家々も砂にうまることになります。