空想重水惑星/Heavy Water

 

重水惑星の住人:その1:表層性ギンザメと大型甲殻類 ←NEW!!! 04.07.17 

 背景説明:

 Heavy Water 。日本語では重水。普通、水のほとんどは酸素1つと水素2つから出来たH2Oです。しかし、ごくわずかですが、酸素1つとジュウテリウム(Deuterium:重水素)2つからできた水、D2Oがあります。

 ジュウテリウムは水素よりも中性子を1つ余計に持っています。ですから2つのジュテリウムを持つ重水は普通の水よりも中性子2つ分重くなっています。だからHeavy Water=重水。

 このコンテンツでは某掲示板でみわさんに問いかけられた”もしも重水で覆われた惑星があったら?”という”もしも”から描いたイラストを展示していきます。

 重水は普通の水といろいろ違った性質を持っています。

 密度 [ 20℃ ] 1105.1kg/立方m  (水:998.0kg/立方m)

 氷の密度  [0℃ ] 1107kg/立方m  (水:917kg/立方m)

 氷点 3.80℃ (水:-0.0014℃)

 密度最大温度 11.6℃  (水:3.98℃)

 沸点 101.42℃ (水:100℃)

 NaClの溶解比 0.928 (D2O/H2O)

 反応速度、電離度の低下 

 また水は青以外の波長の光を吸収する傾向がありますが、重水はそうではありません。重水の海は青くないでしょう。このように水と違う性質を持った重水で覆われた星があったら、そもそも地球がそうであったのならどうなるのか?。それを気楽にイラストで描いたり考えたりしたいと思います^^)。ちなみに空想重水惑星は現在、氷河期の真っ最中。

 参考:

 原子力辞典 日刊工業新聞社

 世界大百科事典 13 平凡社

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