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 喧嘩の最中にシリウスは、「お前が死んだら墓に『シリウス・ブラックの永遠の恋人リーマス・J・ルーピンここに眠る』と彫ってやる!!それでようやくお前は俺のものだ!!」と腹立ち紛れに叫んだ。
 ルーピンは表情を少しも変えずに「わざわざ彫らなくても私は君のものだよ」といたって平静に呟く。
 彼が少しも慌てないのが不満だったのだろう。シリウスは「恥ずかしくないのか?色々な人がお前の墓を見て訝るだろう」と畳み掛ける。しかしルーピンは「自分の死後に死体の上に乗っている石がどんな扱いを受けようと知った事ではない」と返答した。
 「では墓の上にお前の裸像を彫る」「毎日赤い薔薇の花束を飾る」などとおよそ碌でもない脅しをシリウスは続けていたが、「そこまですると、恥をかくのはむしろ君だろう」とルーピンに一蹴されてしまった。
 やぶれかぶれになって彼は「では俺が先に死んで、『リーマス・ルーピンの最愛の伴侶シリウス・ブラックここに眠る。永遠の誓いとともに』と彫ってやる」といささか力なくつぶやいた。もはやその程度でルーピンが動揺するとは彼は思っていなかった。
 しかし予想とは違い、反応は顕著だった。ルーピンは急に態度を改め「私が悪かったからそれだけはやめてくれ」とそう言った。
 先ほどまでの脅しと今の脅しの違いをシリウスは考え、後者の場合はルーピンは生存しており、随分恥ずかしい思いをしなければならないと気付いて彼は満足し、「分かればいいんだ」とにっこり笑った。





気付けシリウス。単に先生はチミに先に死なれたくないだけだよ。
2年後くらいとかに突然気付きそうですね彼は。
そして「何の話だっけ……?」(マジ忘れ)と先生に言われて
大変くやしがる、と。

もともとは友人にしていたシリル話なのでした。
「この話を書いてくれー」と言ったのですが
「書くのはいいけど、そんな内容全部知ってて
面白いか?」と聞かれた。そういやそうだ。
なので自分で書いた。
2004/04/20

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