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 片目を押さえてルーピンが部屋に入ってきた時、シリウスは「泣かされて家に帰ってきた子供」を何とはなしに連想した。彼は目を真っ赤にして泣いていた。書きかけの手紙を脇へやって、どうしたのかと問うとルーピンは全くいつものように笑って「目の中に入った砂がどうしても取れなくて」とそう言った。シリウスは指を伸ばして彼の瞼を開き仔細に眺め、ルーピンはおとなしくじっとしていた。しかしシリウスが「すぐ済むから動くな」と命令し、舌で彼の目の中の異物を舐め取ってやると、ルーピンは呻き声のような呼吸を漏らし、身を硬くした。不審に思ったシリウスが「どうしてそんな取って食われたみたいな顔を?」と尋ねると「何をされるかと思って……」と彼は震えの残る声で返事をした。どうやらルーピンにはその行為の経験がなく、シリウスには(特に幼少の頃)当たり前の習慣だったことによって起こったカルチャーショックだったらしい。
 君ときたら何でも器用だね、とコメントしたかったルーピンだが、返事が大方予想できたので「ありがとう」と礼を言うに留めておいた。





シリウスの返事は
「お前は知っていると思ったが?」@耳元
という夜の時間向きのもの。今は昼。

シリウスは口の中でさくらんぼの茎が結べる人。
手先も起用だから、折り鶴とかも
手にとってしばらく見ていれば折れちゃうと思う。
んで1時間後にはカエル、とかゾウとか
折っている(笑)そういう風に体のパーツが
全部特注品で出来ている人っていますよね。

2003.07.21

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