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 抱き合うと、彼が常日頃より暖かく感じられたので
「風邪をひいたのではないか」とリーマスが訊ねると
 シリウスは「先ほど物を食べたばかりだからだろう」と答えた。
 リーマスはいつもの発作を起こしてひどく笑った。
 彼の笑う理由が少しも理解できなかったシリウスが説明を求めると、リーマスは1分以上かかってそれでも律儀に返事をした。
「その場にある石炭は一度に全部燃やしてしまわないと気が済まない、出来の悪い機関車みたいだよ君の体」
 それを聞いてもシリウスにはリーマスが笑い続ける気持ちがさっぱり分からなかったので、憮然とした表情で腕の中の彼が笑いやむのを待っていた。



あなたは先生の笑いが、さっぱり分からない派ですか?
それとも一緒に笑ってしまった派ですか?

それから先生は、時々思い出して
「やあ、今日は君の愛すべき機関士君は元気かな?」
とシリウスに挨拶してクスクス笑うようになりました。
シリウスの立場だと腹立ちますね。




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