大抵は夕食の時に、今晩に寝室を訪ねてもいいかとシリウスは聞く。毎回毎回それは律儀に。なのでリーマスはスープの豆か何かをつつきながら、別に構わないけれど、などと答える。お役所のように丁寧だねと笑う。
 しかし俺が突然キッチンテーブルの上に押し倒して始めたい輩だったりしたらお前が困るだろう?というシリウスの問いかけに、いや、あまり困らないよとリーマスは言い、答えられた方は絶句する。
 夜更けにノックの音がして、リーマスは読んでいた本を閉じシリウスを部屋に招き入れる。シリウスが入れるようにベッドの端に体を寄せると、いつもよりのろのろとどこか上の空の様子で彼が隣にくる。まだキッチンテーブルの事でも考えているのだろうか、とリーマスは可笑しくなるのだった。
 




まあ、大抵はこういう感じで。たまーに期待に胸をパンパンにして寝室を
訪問したシリウスがゴロンと転がされてキャンキャン鳴く事もあります。




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