映画アズカバン感想(?)2

----------------------------------------------------------------



あのですね、あのですね、
ダーズリー家をすっ飛ばしてはいかんかったのじゃろうか?
窓ガラスが割れ、ドアが吹っ飛び、埃がもうもうと上がっている
ダーズリー家をハリーが憤然と出てくるシーンから始めてはどうじゃったろう。
背後から聞こえる怒鳴り声
「親がロクデナシなら、子もロクデナシだ!!」
「父さんと母さんはロクデナシじゃない!!」
ハリーのアップ。でタイトル。
これならダーズリー家20秒で済むじゃん……?
ダーズリーファミリーのファンには申し訳ないがそう思ったよ。

あと、バックビークの湖の上の飛行シーン要らない。
2回も飛ばなくて良いです。飛行はジブリ映画で見るからいいです。
これで5分は節約できただろう……。
(どうあっても親世代の映像を見たかったらしいです)

けれど先生の授業のシーンは、一緒に受けてみたい!と思えるような
楽しそうな感じで好きでした。
(あすこのリックマン氏@真似妖怪の演技はノリノリでしたね。
「た、楽しい〜!?」みたいなオーラが出ていた)

そういえばピーター役の人に関して「イメージと違う!!」と
憤っておられるかたはあまりお見かけしませんが、
(私が存じ上げないだけで、実はいらっしゃったらごめんなさい)
メイクなのでしょうけれど、アニメーガスが解けても
あんまり人間に見えませんでしたね。「指輪」に出てきそうな人だった。
私も別に文句ないです。はい。

それでローリング女史が「アズカバンの映画には、6巻7巻の
伏線になるシーンが(偶然)織り込まれていて、鳥肌が立った」
と仰られたそうで(ハミ通インタビューに書いてあった)
それがどこなのかを考えながら見てました。
スネイプてんてーが子供たちを身を呈して守るシーンか、
あるいはハーマイオニーが狼の鳴きまねをするところが
怪しいなと思いました。(それ多分ちがうし)

あとは、どーでもいいことなのですが
お年寄りの偉い映画の評論家の先生が、
キュアロン監督の誘い受に乗って、アズカバン映画を
まるっとフロイト解釈で語ってしまわなければよいなあと思います。
そんな評論を目にしてしまったら、私はヘソで風呂を沸かしてしまいます。
あれは罠だ。気をつけろ評論家。

気が早いのですが、4巻映画とかどうすんですかね。
どう考えても。どう考えても時間が足りません。
シリウスおじさんなんか出さないのは当然としても
他校の数を減らすか、あるいは他校など出さないとか何かしないと…。
1〜4までのうち、私だったら4の監督するのが一番嫌だな……。

で、あんなに大好きな3巻の映画が一度しかないなんて
嫌だなあと思いました。
色々な監督による色々な解釈のアズカバンが毎年見たいなあ、と。
(紅白歌合戦?)
色々想像したのでみなさんにもお裾分けします(いらん)。

●デヴィット・フィンチャー監督
犯人は誰だったのか、その伏線と謎解きが中心になって、
子供達の成長の部分は切り捨てられそう。
渇いた感じに仕上がりそうで、結構見たいです。

●ピーター・グリーナウェイ監督
横長の構図大好き病が炸裂、
ホグワーツ校内をまっすぐ直線にどこまでも歩くハリーのシーンが
超長廻しで入る。そのシーンのためにものすごく長いセットが作られる。
結局シリウスは登場せず謎の人物のままで終わり
ルーピン先生もある日忽然と姿を消すというもやもやしたラスト。
音楽は勿論マイケル・ナイマン。

●ジェームズ・キャメロン監督
叫びの屋敷に1時間は費やすとみた。
過去映像のフラッシュバックを多用した、親世代の復讐譚になりそう。
わりとこの人のキャラ立てはオタクっぽくて好きなので
冗談ではなく本気で見たいです。

●フランシス・コッポラ監督
巨匠なので上映時間は7時間。話はジェームズ・ポッターの
幼少の頃からスタートします。

●タランティーノまたはウォシャウスキー兄弟監督
ホグワーツの教授陣は全員何故かクンフーで戦います。
マクゴナガル先生もダンブルドア校長も、余裕でとんぼ返りとか打ちます。
スネイプ先生は2丁拳銃で(しかも横倒しの構えで)バンバン撃ちます。
キャラクタのビジュアルは期待できそう。特にシリウス。
(賭けてもいいがピチピチのレザーパンツ着用)

●ローランド・エメリッヒ監督
ディメンターに燃やされたり爆破されたりするホグワーツのシーンが
冒頭で20分ほど続く。何だかよく分からないけどアメリカ人の生徒が
感動的な演説をして、うやむやのうちに終わる。


ジェリー・ブラッカイマー制作のアズカバンも見てみたいです。
なんかこう、何も考えずに笑えそうで。

なんだか映画に関してはまだ目がグルグルしている感じなのですが(笑)
何回見たら落ち着くんでしょうねえ……予測が付きません。
何を言っても言い足りない気がします。
こう……犬の毛玉が気管に詰まったみたいな……。



----------------------------------------------------------------