覚えているかい? 覚えているかいシリウス。 君は昔、私にこう言った。 「知っているか?リーマス。 マグルはパンツを穿かないんだぜ」 私は信じたけど、それは真っ赤な嘘で、あとで恥をかいた。 覚えているかいシリウス。 君は昔、私にこう言った。 「屁に火を付ける遊びを思い付いたんだ! どうだ?これから一緒にやらないか?」 私は用があるとか何とか言ってそれを断った。 そして私の友人はヨーロッパ一のアホだと思った。 覚えているかいシリウス。 君は昔、私にこう言った。 「この前借りたお前の教科書、バイクで飛んでいるとき 鞄が開いて湖に落ちちまった。ごめーん」 私は気にしないでいいと笑い、 このとんま、一回死ねと心の中で罵った。 いま、君は私の側にいない。 あの嘘や、アホな真似や、傍若無人ぶりが 懐かしく思い出される。 私はとても穏やかな気分でいる。 覚えているかいシリウス。 君が昔私に言った事を。 先生の切ない気持ちを表現してみました。 屁に火を付ける遊びは、ヨーロッパの少年達の間では ごく普通の遊びらしいです。 BACK |