造血幹細胞移植について

無菌室 2床
準無菌室 3床

★ これまで無菌室管理の方法を検討し、2000年1月から以下のように行っています。
患者さんが使用される物品の滅菌消毒はしていません。
滅菌した食事ではなく、食中毒を起こしやすい食物(生野菜、生物、半生野菜)を除いた食事です。
医療者や家族の入室はガウン・帽子を着用していません。
十分な手洗いとマスクの着用だけで、患者さんのベッドサイドで面会ができます。

無菌室風景  ベッドサイドで患者さんの身体状況を直に観察したり、コミュニケーションをとることができます。疎外感や孤独感に陥らないように援助しています。






面会風景  無菌装置を使用中は、クリーン度を保持するため面会制限をしています。

面会時間11:00〜20:00
面会人数1人
面会者配偶者、両親、兄弟、子(成人に限る)

ウィルス感染の危険の高い人(特に小児)や感冒の場合は面会を許可していません。


★ 移植前に医療チームで一貫した医療や看護を提供するために医師・看護婦の合同カンファレンスを行っています。

合同カンファレンス風景

移植形式とスケジュール、治療方針の確認を行い、看護上のケアプランを話し合っています。


★ 入室前に無菌室の見学をしていただき、必要物品や自己ケアの方法、面会方法などの説明を行っています。

★ 無菌室・準無菌室では患者さんの体調に応じて、できる限り自立した自己ケアができるようサポートしています。

移植風景 骨髄液を移植しながら、第2の誕生日を迎えられた患者さんを見守っています。
命の尊さを実感する場面です。

★ 移植前に、骨髄移植を受けられた患者さんと家族で構成している“すずらん会”の方から移植体験の話を伺うこともできます。



生まれ変わろうとしているあなたへ
悩みは人に話すことで半分になり、喜びは人に話すことで倍になる


★ 移植後の合併症(GVHDなど)に対し、身体的な苦痛や精神的なストレスの軽減につとめ、患者さんが主体的に合併症をコントロールしていける方法を患者さんや家族の方と共に考えています。


★ 安心して退院できるように日常生活や感染予防のための自己ケア、服薬指導や症状出現時の対応などについて説明いたします。
 また、外来の看護婦に退院時の状態を引き継ぎ、継続した看護を行っています。