デモンバスターズUltimate

 

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「時は迫っている」

 

ロキの眼前に置かれている覇者の紋章の台座は、吸い取った魔力を蓄えて禍々しい雰囲気をさらに強めていた。

そして台座の四方には、それぞれに灯火が揺れていた。

 

「灯火が一つとなった時、封印は解かれる。残る参加者は・・・四人」

 

あと四人。

その中からたった一人が、最後の勝者となる。

そしてその、残る四人とは・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フェンリル。

 

エリス。

 

アシュタロス。

 

祐一。

 

同じ時、別々の地。

他に誰もいない大地で、彼らは対峙していた。

数々の戦いを潜り抜けて、今こそ、真に倒すべき敵の前に、彼らは立っている。

今こそ、決戦の刻であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エリスとフェンリル。

もう幾度、こうして対峙してきたのか。

ドラゴンズハートから過去の戦いの記憶も受け継いだエリスは、もう遥か昔からこうしているような気さえする。

それほど因縁深き相手であった。

当然それは、実際数億年の間こうして歴代の魔竜王と相対してきたフェンリルにとっても同じであろう。

 

「くくくっ、父君の道楽のお陰で随分と待たされたが、ようやくだ」

「ええ、そうね」

 

城で再会した時は、二度も水を指されてすっかり興が冷めたものだったが、今にして思えば、全てはこの瞬間のためだったとも言える。

この一年余りで、エリスはさらに力を磨き上げ、魔界の強豪達を打ち破ってきた。

そうして今や頂点に立つに相応しい力を手にしてきた相手こそ、フェンリルが最も望む敵であった。

 

「感じるぞ、魔竜王エリス・ヴェイン。その力を、その思いを・・・我が全身の毛を逆立たせるほどの興奮を与えてくれるものを!」

 

フェンリルは打ち震えていた。

バベルの塔の時よりもさらに強く。

遥か長き時を生きる獣が、唯一快楽を見出せる闘争の瞬間に、喜び勇んでいた。

 

「今この時が! 至福の刻となるのだ! さぁ、わしを、このフェンリルの氷の魔力を、熱く燃え滾らせよ! 熱く! 激しく! 感じさせろ!! 我が宿敵よ!!!」

「・・・何度も言わせないで」

 

相対する魔獣の超魔力を前に、エリスは決然と立っている。

彼女にとて、闘争を望む思いはある。

だがこの敵だけは、絶対に倒さなければならない。

それがエリスの誓いだった。

 

「おまえのために戦うわけじゃない! アタシは、アタシの意志で、おまえを倒す! それだけよ」

「それで良い! 己のために戦ってこそ全ての者は最大の力を発揮する! 貴様の思いとわしの思い、求めるものは違えど行き着く先は同じ!」

 

エリスの瞳が紅く変色していく。

全身が脈動し、変化が起こる。

魔竜王の力が、フェンリルの超魔力が支配する空間を切り裂く。

 

「行くわよ・・・フェンリル!!」

「来るが良い! エリス・ヴェイン!!」

 

限界まで高められた二つの超魔力が、激突した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

祐一とアシュタロス。

二人は静かに相対していた。

地上で会って以来何度か向き合ってきたが、戦うために向き合うのはこれがはじめてである。

 

「不思議だな」

 

対峙しながら、祐一はそう思った。

目の前にいるのは、魔界公爵アシュタロス。

闘神祐漸が名を馳せるよりもさらに前から、魔界の西地方に君臨していた魔神の一人。

かつて祐漸は、東の三魔神を倒すことで最初にその武名を轟かせた。

その後、西の三魔神、ベリアル、アスモデウスとも戦って、これを倒して最強の呼び名を手に入れた。

だが当時、その二人と並んで西の三魔神と呼ばれていたはずのアシュタロスとは、ついに一度も会うことすらなかったのだ。

 

「おまえのことは当然あの頃から知っていた。ベリアルとアスモデウスを倒した後、戦おうと思ってもいた。なのに・・・」

 

どうしてか、会いに行く気にならなかった。

 

「私も不思議だった」

 

同じ言葉を、アシュタロスも語った。

 

「君のことはシヴァを倒した頃から噂で聞いていた。ベリアルとアスモデウスを倒した時点では私も興味を持ち、戦ってみたいと思っていた。だが・・・」

 

アシュタロスもまた、何故か祐漸に会いに行こうと思わなかった。

互いに興味を持ち、戦ってみたいと思いながらついに出会うことのなかった二人。

 

「なんでだろうな?」

「私もずっと疑問だった。だが、わかった」

 

舞台役者のように両手を広げ、アシュタロスは語る。

 

「我々がかつて出会わなかった理由、それは今、この時のためだったのだと」

「今の、ため・・・」

「ベリアルのように、幾度も闘う中から至高の瞬間を見出すのも良いだろう。だが私は違った。私が求めたのは、たった一度の、最高に美しい闘いだった。永遠に続く果て無き闘争ではなく、後にも先にもない、一瞬相対した時に起こる至高の闘争・・・それが今なのだ! 今この瞬間を迎えるために、我々はかつて出会わなかった」

「一度きりの・・・か。なるほど、そうかもしれないな」

 

本当にそうなのかなど、誰にもわからない。

それが二人の宿命だったのかもしれない。

真実は知れないが、祐一にとってはどうでもいいことだった。

それを一つの答えとするなら、それでいいだろう。

 

「なら始めようか、アシュタロス。最初で最後の・・・」

「そして、最高の闘いを。いざ、相沢祐一」

 

二人は互いに剣を構える。

今、悠久の時の中で、たった一度だけの、祐一とアシュタロスの闘いが始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「始まったな」

 

杯を傾ける手を止めて、阿修羅が空を見上げる。

おそらく、広大な魔界全土どこにいても感じることができるであろう超魔力の波動が大気を揺らしていた。

 

「ちっ、悔しーぜ」

「本当ならよ」

「俺様がそこにいるはずなんだぜ?」

 

浴びるように酒を飲んでいたケルベロスも、一時動きを止めてその魔力に感じ入る。

どちらも、体に包帯を巻いており、戦いの傷が深いことを物語っている。

 

「結局、我らだけか」

 

三人目、アスモデウスが周りを見回して言う。

傍らには、折れた剣が置かれている。

そして四人目と五人目は、オシリスとイシスの兄妹であった。

杯は他に3つ用意されていたが、それを手に取る者はいない。

 

「ガネーシャの奴はかなり拗ねておるようだな。まぁ、昔と同じだ」

「ベリアルは死に、ハデスは何処かへ雲隠れしたか」

 

ここに集まっているのは、阿修羅の呼びかけで集まった敗者達である。

負けた者同士で傷を舐めあおうなどという思いは無く、ただこの戦いの参加者として、それを共に最後まで見届けようと集まったのであった。

 

「時にオシリスよ、そなたがあえてアシュタロスに挑んだ真意が気になるのだが、どうなのだ?」

「・・・さぁな。どうであったとしても、結果は変わらぬさ」

「違いない」

 

皆が疑問に思っていることだったが、それ以上の追求は誰もしない。

今、勝者である祐一とアシュタロスが闘っている。

ただ、それだけの結果があるだけだった。

 

「しかしこれで」

「魔界最強が決まっちまうわけか」

「いや、これで終わりではない」

「あぁん?」

 

ケルベロスの言葉を、オシリスが否定する。

それに、アスモデウスも頷いていた。

 

「この戦いの、勝者」

「そう、二つの戦いが終わっても、まだ二人残る。つまり」

「この戦いすら、まだ通過点に過ぎぬということだ」

「本当の魔界最強は、この戦いの勝者同士が戦って、はじめて決まる」

 

オシリスの言葉に、わかっていることとはいえ、イシスは複雑な思いを抱く。

それはつまり、仮に祐一とエリスが勝ち残れば、その二人が戦うこということである。

魔界最強の座を賭けて。

 

「(祐様・・・エリス・・・・・・)」

 

伝わってくる魔力の波動が、戦いの激しさを物語っていた。

それが、自分の介入できない次元の事であることはわかっている。

だがそれでも願わくば、二人が無事でいるよう、イシスは祈っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エリスは、最初から全ての力をぶつけていた。

これまでの戦いを経て、魔竜王の力は完全に制御できるようになった。

だが100%の力をもってすら、この最強の怪物に勝てるかどうかはわからない。

それを成すには、さらに上の、120%の力を出せなければならないのだ。

 

「ハァアアアアアッ!!!」

 

ドンッ!!!

 

両の拳がフェンリルの脳天を打ち抜く。

地面に叩きつけられたフェンリルだったが、尾の一撃でもってエリスを弾き飛ばす。

起き上がったフェンリルにほとんどダメージは無く、大地を疾駆して宙に浮くエリスに追いすがる。

 

「シャァアアアアアッ!!!」

 

ガッ!!

 

巨体が宙を舞い、牙を剥く。

迫り来る鋭い牙を、エリスは魔剣レヴァンテインを召喚して受け止める。

パワーと巨体の重量をもって押してくるフェンリルの勢いを殺しきれず、エリスは岩山まで押し込まれる。

だがそれでも、眼前に構えた剣は動かさない。

剣と牙とが交わる一点で、両者の力が拮抗していた。

 

「ぐぐぐ・・・・・・・・・でぇぇぇい!!!」

 

そしてエリスは、力ずくでフェンリルの巨体を押し戻した。

 

「ぐぉっ!!」

 

バランスを崩したフェンリルに向かって、エリスがレヴァンテインを振りぬく。

剣先から発した衝撃波が、相手に直撃する。

そこを好機とばかりに、エリスは持てる力を注ぎ込んでドラゴンブレスを連発した。

 

ドォォォンッ!!!

 

「ハッ! ハァッ! ハァァァッ!!」

 

ドォン! ドォォォンッ!!!!!

 

いくつも爆発が起こり、フェンリルが地面に沈んでいく。

数十発を打ち切って、ようやくエリスは手を止めた。

一気に力を放出したため、激しく肩で息をしている。

 

ドゴォォォンッ!!!

 

眼前の大地が爆発した。

地面に沈むほど攻撃を受け続けたはずだが、フェンリルはまだまだ健在であった。

 

「まだまだ、足りぬぞエリス・ヴェイン! この程度の痛みでこのわしを感じさせることができると思うたか!!」

 

フェンリルの咆哮が、凍気の衝撃波となってエリスを襲う。

それを浴びた箇所が凍りつき、身動きを封じる。

動けなくなったエリスに向かって、フェンリルが突撃をしてきた。

 

「カァッ!!」

 

ドカッ!

 

右前足の一撃がエリスを直撃する。

吹き飛ばされたエリスは、さらに突進してきたフェンリルの頭突きを受けて、岩山をいくつも崩して大地に叩きつけられた。

フェンリルは四肢をもって高く跳躍し、地面に埋もれたエリス目掛けて落下しようとする。

 

「調子に・・・」

 

その真下、エリスが埋もれる大地が隆起し、赤く変色していく。

 

「乗るな馬鹿犬!!」

 

ゴォオオオオオオオオオオオオ!!!!!

 

特大の炎のドラゴンブレスが上空へ向かって打ち出される。

落下中だったフェンリルに逃れる術はなく、その身は火柱に飲み込まれた。

 

「ぐぉぉぉ・・・・・・・・・カァッ!!!」

 

全身を焼く炎を、フェンリルは気合で掻き消した。

そしておそらく下から追い討ちに来るであろうエリスを狙って、氷のブレスを吐く準備をする。

だがエリスの追い討ちは、フェンリルの予想とは反対側から行われた。

 

「こっちよ!」

「何!!」

 

上空にいるフェンリルの、さらに上にエリスはいた。

自らが生み出した火柱が生み出す上昇気流に乗って、フェンリルの頭上を取っていたのだ。

既に剣を振りかぶって眼前に迫るエリスに、フェンリルは回避も防御も間に合わない。

振り下ろされた炎の斬撃が、フェンリルを叩き落した。

 

ドゴォォォォォンッ!!!!!

 

今までで最も大きく大地が揺れた。

それほどの衝撃を受けても、まだフェンリルは立ち上がった。

 

「良いぞ・・・良い! 感じる・・・これこそが闘争だ!!」

 

ウォオオオオオオオオオオッ!!!!!

 

「感じるぞ! これこそが至福の刻!! わしが悠久の時を望み続けてきたものだ! さぁ、もっとだ! もっと感じさせろ、エリス・ヴェイン!!」

 

歓喜の咆哮を上げるフェンリル。

その姿を、エリスは岩山の上から見下ろす。

冷ややかな視線の内に、エリス自身も闘争の喜びを感じる炎を宿らせていた。

 

「何度も言わせるなって言ってるでしょ。おまえのために闘ってるんじゃない!」

 

エリスの魔力がさらに膨れ上がる。

その波動を、フェンリルはよく知っていた。

 

「ほう、わしの技を会得していたか」

「そうよ。あんた自身の技で、叩き潰してやる」

「おもしろい! 同じ技ならば純粋な力比べ! どちらが上かはっきりするわっ、来るが良い!!」

 

同じ波動の魔力をフェンリルも発する。

最大限に高められた二つの超魔力が、大地と大気を激震させる。

それはまさしく、終末を導く滅びの力、究極の一撃・・・それが、二発。

 

「「ラグナロク!!」」

 

二つの究極の一撃が、全てを消滅に導くかの如く、弾けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

祐一の剣を剛とするならば、アシュタロスの剣は柔であった。

圧倒的パワーとスピードを見せる祐一だったが、アシュタロスはその全てに対応してみせた。

ある時は力で押し合い、ある時は静かに受け流し。

一見祐一が押しているように見える戦いも、実質的には互角であった。

 

「ふんっ!!」

 

振り下ろされた祐一の斬撃を、アシュタロスは横へ力を逃がすように受け流す。

体勢を崩されそうになった祐一だが、そこから反転して横薙ぎの一撃を喰らわせる。

 

ギィンッ!

 

正面から薙ぎを受け止めたアシュタロスは、パワーに押されて中空へ押し上げられる。

それを狙って、祐一は氷の槍をいくつも生み出して飛ばした。

 

「ふっ」

 

アシュタロスが迫り来る氷の槍に向けて掌をかざすと、それをまったく同数の闇の槍が出現して全てを迎撃する。

近距離から遠距離、どれをとってもアシュタロスは隙がなかった。

 

「大した奴だなおまえは、アシュタロス」

 

この力は、闘神祐漸をも上回っているかもしれない。

四魔聖を名乗り、ベリアル、ルシファー、ベルゼブルと肩を並べていたものの、或いはその三人すら、この男の前では同列たりえないのではないか。

とはいえ、祐一とて彼らを倒してきた上でここにいるのだ。

もしアシュタロスの力、この程度だとするなら負けることはない。

 

ドンッ!

 

祐一は魔力の放出量を増大させる。

もはやフェンリルやエリスと比べてさえ劣らないのではないかと思うほどの魔力には、いかなアシュタロスと言えども及ばない。

 

「喰らえ」

 

デュランダルを一振りすると、大魔力が斬撃そのものとなってアシュタロスを襲う。

これを正面から受けることはアシュタロスと言えどもできず、辛うじて回避していた。

そこへ向かって、魔力で加速した祐一が追い討ちをかける。

 

「む」

 

連続して放たれる斬撃を、アシュタロスは全てかわしているが、徐々に追い詰められていく。

そして祐一は、必殺のタイミングを掴んだ。

 

「これで!」

「・・・・・・」

 

終わりかと思われた。

しかし、アシュタロスは平然と祐一の斬撃を正面から受け止めていた。

何故か、直前まで嵐のように溢れ、体にまとっていた祐一の魔力がほとんど消えている。

 

「返そうか」

 

動きの止まった祐一に向かって、アシュタロスの掌底が入る。

 

「ぐっ・・・!」

 

自ら後ろへ飛ぶことで衝撃は和らげたが、魔力による攻撃までは完全には防げなかった。

口の中に溢れた血を吐き出すと、祐一はアシュタロスを見据える。

 

「なるほどな、今のがそうか」

「イシス嬢から話は聞いていたようだが、あえて自ら受けることで確かめたか」

「自分の目で見てみないことには、はっきりしたことはわからないからな」

 

アシュタロスの強さは、相手の力、技に柔軟に対応できることと、これであった。

即ち、相手の魔力を、喰らう。

どれほど強大な魔力を練り上げて攻撃を繰り出そうと、アシュタロスはそれを全て喰らって自らの力とすることができるのだ。

これでは、どんな力の持ち主と言えどもアシュタロスには勝てないわけである。

 

「どうする、相沢祐一? まさか何の秘策も無しにここへ来たわけではあるまい?」

「ああ、当然だ」

 

先のハデスとの戦い。

そこで祐一はこの能力に対する対処法のヒントを掴んでいた。

魔力を無効化されるか、魔力を吸収されるか、違いはあれどもたらされる結果は同じである。

とはいえ、単純にハデスと同じ対処が通用するわけでもなかろう。

 

「おまえにいくら魔力を喰われても、俺のデュランダルは周囲から魔力を集めて俺のものにすることができる。少々吸収したくらいで俺の魔力はなくならないぞ」

「だがその力にも限界はあろう」

「それは、おまえもだろ」

「・・・・・・」

 

無限に魔力を吸収することなど不可能だった。

魔力を回復することはできても、それを扱うための体力は、そう易々と快復するものではないのだから。

祐一は、デュランダルを使って魔力を集める。

例えそれを喰われても、さらに集めればいい。

 

「くっくっく・・・まさかそんな手段に出てくるとはな。無謀、と言えば無謀だが・・・」

「だが、シンプル・イズ・ザ・ベストって言うぜ」

「然り。その勝負、乗ろう、相沢祐一」

「ああ、我慢比べと行こうぜ、アシュタロス」

 

祐一は半身になって、腰の高さでデュランダルを水平に構える。

その体勢から、魔力を集めつつ相手に向かって突撃する。

アシュタロスは、祐一の突撃を正面から受け止める構えである。

 

「おぉおおおおおお!!!」

「ぬぅぅぅっ!!」

 

二人が激突する。

突撃体勢の祐一から発せられる魔力がアシュタロスに喰われていく。

喰われた分の魔力を、祐一は周囲から集めてさらなる力とする。

祐一が集められる魔力、アシュタロスが吸収できる魔力、いずれにも限界がある。

どちらが先に限界を迎えるか、これはそういう勝負であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


あとがき

 区切り! 二つの戦いの決着は次回に・・・。