カノン・ファンタジア
2.覚醒の刻
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普通の人が足を踏み入れることのない深い渓谷の底に、古びた遺跡が存在している。
数千年は人の手がついていないであろうその遺跡の奥には、この世のものとは思われない異様な瘴気が立ち込めていた。
そして、本来なら誰一人としていないはずのその場所に、複数の人影が蠢いている。
「くそったれがッ!!」
人影の内の一人が、苛立たしげに声を上げながら壁を蹴りつける。古くなっているとはいえ石造りの壁を蹴り砕く男は、尋常な人間ではない。
それもそのはず。男は数年前に大陸全土を震撼させた脅威の軍団、覇王軍の中核を成す十二人の精鋭の一人、蠍座のスコーピオンである。
だが無敵の軍団における幹部であるはずの男は、敗北の事実に苛立っていた。
「見苦しいぞスコーピオン。もっと落ち着け」
嗜めるような、それでいて僅かに侮蔑のこもった言葉を発するのは、蟹座のキャンサーである。
スコーピオンは紳士的に気取った男を睨みつける。
「落ち着けだ!? あの魔女めが、俺様を散々コケにしやがって!」
「それは貴様が情けなかっただけの話だ」
「ハッ! 偉そうにほざくんじゃねぇっ! 俺だけじゃねぇだろうがっ! てめぇらも揃いも揃って連中にあしらわれて逃げ帰ってきた口のくせによ!」
「おっと、そいつは聞き捨てならねぇな。俺はあしらわれたつもりはねぇぜ。撤退命令が出たから引き上げてきただけだ」
仲間に対して当り散らすスコーピオンの言葉に異を唱えたのは、獅子座のレオことクーフーリンであった。
「新参者が口を挟むんじゃねぇ」
「新旧は関係ねぇだろ。要は強い奴が偉いのがこの世界だ」
「なら試してみるか?」
「俺は構わねぇぜ?」
「やめろ」
両者が武器に手をかけようとした瞬間、静かな声が広場に響いた。
声の主は、天秤座のライブラ。彼ら覇王十二天宮のリーダーである。
「一時撤退を決めたのには理由がある。そうだろう、アリエス」
一緒即発の雰囲気を漂わせるレオとスコーピオンを制しながら、ライブラは険しい目つきで仲間の内の一人、牡牛座のアリエスを見て問いかける。
その視線は、彼自身もスコーピオンほどではないが先の作戦の失敗に憤っていることを示していた。ゆえにその憤りの一部は、撤退を推奨し、またその結果を生み出したアリエスに対して向けられている。
「確かに不確定要素は多かったが、あのまま強引に事を進めることもできたはずだ」
「その結果、貴重な戦力を失うことになって、それで事が成ったと言えるのかしら?」
批難の視線を受けながら、アリエスこと相沢夏海は平然としたものだった。その態度に対し、ライブラは不快な表情を浮かべ、スコーピオンやキャンサーはあからさまな敵意を向ける。
レオとピスケスはにやついた表情で成り行きを見守り、サジタリウスとカプリコーンは我関せずの体で話だけ聞く姿勢でいた。
「だが今回の件でカノンは前以上に防備を固めるだろう。我らが総力を挙げれば国一つ落とすことは容易いが、それこそこちらの被害も大きくなろう。それでも尚、一度撤退することの利点は何だ?」
「・・・・・・強すぎる力には、抑止力が働く」
「何?」
「四年前、あなた達の盟主が倒れた時、あなた達は活動を停止した。それから四年間、表立って動くことは一切なかった。そしてまた、四年前にあなた達を打ち破った四死聖も、それ以来散り散りになっていたと聞くわ」
「それがどうした?」
「四年も経って突然動いたあなた達の前に、偶然散り散りになっていたはずの四死聖が現れて邪魔をした・・・どうしてだと思う?」
アリエスの問いかけに、ライブラは苦い表情を浮かべる。
カノンの王国軍も想像以上に抵抗してきたが、それは十二天宮にとっては軽い向かい風程度のものでしかない。彼らにとって最大の障害となっているのは、今も昔のあの忌まわしき四人組、四死聖に他ならない。
一人くらいは鉢合わせするかもしれないと思っていたが、まさか四人全員が現れるとは、彼らにとっても予想外の事態であった。
「宿命よ。覇王軍のあるところに四死聖あり・・・互いに強大な力を持つがゆえに、世界のバランスが一方に傾かないように、宿命が両者を引き合わせる。あなた達が力を入れれば入れるほど、彼らによる邪魔が入る可能性も大きくなるのよ」
「だったら・・・奴らごと蹴散らせばいいだけの話だろうがよっ!」
「それができなかったから、そこでそうやって吠えてるんでしょう」
この場の雰囲気にあまりに不釣合いな幼い声に全員が振り返る。
一部は殺気すら孕んだ視線を向けているにも関わらず、その声の主は少しも臆することなく、堂々とした足取りで広場の中央に進み出る。
「探し物は見つけられず、おめおめと逃げ帰ってきたそうね。まったく、クーにコジロウ、ナツミまでつけてあげたのに、口ほどにもないわね、覇王十二天宮」
「てめぇ・・・ヴァルゴ!」
「そんな称号で呼ばないで。十二天宮の一人に名を連ねてあげてるのは便宜上であって、わたしは覇王軍の下についたつもりはないわ。わたしは、魔道大家アインツベルンの後継者、イリヤスフィール・フォン・アインツベルンよ」
世界を震撼させた軍団の幹部達を前にしながら、白い髪の少女は逆に彼らを圧倒するほどの存在感を放っていた。その理由の一つは、彼女自身が発する強大な魔力であり、もう一つは、彼女の背後に控える巨大な黒い影にあった。
「こんな様子じゃ、覇王とやらも口先だけの誇大妄想家かもしれないわねぇ」
「きっ・・・!」
「わざわざ出向いてきて用向きは何だ、アインツベルンの娘よ」
激昂しかけたスコーピオン他数人の言葉を遮って、ライブラがイリヤスフィールに問いかける。その声には、敵意こそないが押し殺した怒りが含まれていた。
周りを見れば、クーフーリンと小次郎と夏海以外の全員が、少なからず不快な表情でイリヤのことを見ている。一番冷静沈着で温厚に見えるサジタリウスまでも、今のイリヤの言葉には気分を害されたように見える。
少なくとも、旧来の十二天宮にとって覇王は崇敬の対象らしい。
向けられる視線に不愉快な思いをしながら、イリヤは用件を口にする。
「今後の考えを聞きに来たのよ。まだカノンにあるらしいっていう秘法とやらをアテにするつもりなの?」
「まだ明確な確認は取れていない」
「そんなあるかどうかも怪しい秘法なんかに頼らなくても、アインツベルンに伝わる闇の呪法なら、覇王を蘇生させることくらい簡単よ? もっとも、覇王がほんとに口先だけの存在だったら、魂を闇に食われてただの木偶の坊が出来上がるだけだけどね」
くすくすと笑うイリヤに向かって、周囲からの視線がさらに険しくなる。
「イリヤスフィール、あなたも少し言葉に気を使いなさい」
一触即発の空気に水を差したのは、成り行きを静観していた夏海だった。
「何よナツミ、あなたまでそっち側につくつもり?」
「社交辞令の一つも使えないようじゃ、一人前のレディとは言えないわよ」
「む、それはそうかも。でもその台詞、あなたにだけは言われたくありませんことよ」
「そんなことより、話を進めましょう」
イリヤの登場で中断されていた話を夏海は再開する。
「今後も秘法とやらを狙うなら、この前みたいな大規模な行動は控えるべきね」
「それで、何か策はあるのか?」
「策というほどのことじゃないけど、北辰や秋子のすることなら読める。その秘法が私の考えてる通りのものなら、たぶん国内より、もっと安全な場所に移すはずよ」
「それは、どこだ?」
「カノン王都以外で、容易に手が出せない場所となると、二ヶ所しかないわ。一つは聖都リーガル、そしてもう一つは、魔術都市サーガイアよ」
聖都リーガルは、山脈と砂漠と大河によって二分されているここメルサレヴ大陸の東西を結ぶ唯一の街道上に位置する、文字通り大聖教の総本山がある地である。魔術都市サーガイアはその街道から南へ少し進んだ地点に位置し、世界に名立たる魔術学院が存在する街である。
いずれも先の大戦以前から自治自衛を掲げ、常に中立を保っている場所であり、頼る者は分け隔てなく受け入れ、侵す者は容赦なく追い払うことで知られている。
過去、いくつかの国の王がこの地を支配化に置こうと試みたが、尽く失敗に終わっており、以来不可侵の地とされてきた。
本来国同士の争いには一切関与しない彼らであるが、覇王軍のみに対しては例外であり、大戦時も直接力を行使することはなかったが、影ながら連合軍を支援していた。今回痛手を負ったカノンが頼るとすれば、この二つの内のどちらかだろうと夏海は思っていた。
「たぶん、両方に対して何らかの形で人を送るはずよ。そうすることで、こっちの目をカノン、リーガル、サーガイアの三ヶ所に向けさせて撹乱することができる」
そうして時間を稼いでいる内に、連合諸国は再度軍備を整えることができるという寸法である。
「本来なら戦力を分散させられて不利になるところだけど、今度ばかりはそれが裏目に出るかもしれないわね」
「どういうことだ?」
「さっきも言った通り、十二天宮が大規模な動きをすると必ず彼らと鉢合わせになる。ならむしろ、複数の場所で、少数で動いた方が確実性が高い。何故なら、どんなに強くても四死聖は四人・・・それに対してこっちは十二人いるのだもの」
「なるほどな。よくわかった」
話を聞き終わったライブラが即座に決断を下し、各自に指示を伝える。
「斥候に出ているジェミニに、そのままカノンからリーガルとサーガイアへ向かう存在の監視をさせる。リーガルへはレオ、サジタリウス、ピスケス。サーガイアへは・・・」
「私が行くわ」
「・・・よかろう。アリエス、キャンサー、スコーピオン。それぞれジェミニと合流して行動に移れ」
指示を受けた者達は各々に返事をしていく。
先ほどまでは互いにいがみ合っていた彼らだったが、今はもう、次なる戦いに心躍らせており、わだかまりを忘れていた。
「イリヤスフィール・アインツベルン、貴様はどうする?」
「わたしが出るまでもないでしょう。今度もお手並み拝見といかせてもらうわ」
「ならばカプリコーンと共に、ここの守備に当たれ。カノン攻めは、アクエリアスに任せる。以上、解散だ」
次なる戦いの火種が、この地から撒かれた。
「なんだと!?」
バン、とテーブルを叩いて祐一は目の前に座る相手を睨みつけながら立ち上がる。
「声が大きいぞ。あまり人に聞かれていい話じゃないだろ」
何事かと注目してくる周りの視線と、相手の冷静な物言いを受けて、罰が悪そうに祐一は席に着く。
だが、相手に向ける険しい目つきは変わらない。
どういう経緯でこうなったのか本人にもよくわからないのだが、何故か久々に顔を合わせた途端に彼女、坂上智代にこの喫茶店まで引っ張ってこられて来て、二人をお茶を飲むことになって今に至る。
とりあえず途中までお茶を飲みかけて、はたと気付いて何故こんなことになっているのかを尋ねたところ、返ってきた答えに驚いたところだった。
「どういうことだよ?」
内容が内容だけに、祐一はテーブルに顔がつくくらい低い姿勢になって小声で問い返す。
「どういうことだはこっちの台詞だ」
智代は手にしたティーカップを置くと、同じように姿勢を低くしてくる。
そうすると、二人の顔は互いの目前数センチというところまで近付く。その事実に気付いた二人は、同時に顔を赤らめながら別々の方向へ顔を逸らす。
「どういうことって、何がだよ?」
「おまえが御落胤だなんて聞いてないぞ」
「なっ!?」
またしても祐一は驚いて立ち上がる。
そして再び周囲の注目を浴びながら腰を下ろす。
「何でおまえが知ってる!?」
「その反応からすると、事実みたいだな」
「・・・てめぇ、かまかけやがったな・・・」
「そんな話をしてきた奴がいたんだ。いつものようにからかわれてる可能性もあったから確認してみたんだが・・・」
智代は顔を横に逸らしながら、軽く嘆息する。
その話をした奴とやらも気になったが、祐一は一先ず、最初の話題に戻ることにした。
「俺だってつい最近知ったばかりなんだよ。それより、おまえもサーガイアに来るってのはどういうことだ?」
「供の人数は少ない分、腕に自信のある人間を配するらしい。で、大会での活躍が目に止まって、また歳も近いからということで私が抜擢されたらしい。というか、おまえも表向きはそういうことなんだぞ?」
「む、確かに」
今の会話では周囲を慮って主語が省かれていたが、智代が話しているのはフローラ姫のサーガイア行きの件である。公式発表はまだされておらず、またお忍びに近い形となるため、あまり大っぴらに話せる内容ではないのだ。
ならばそもそもこんな喫茶店なぞで話す内容ではないと思われるのだが、そこまでは二人とも深くは考えていなかった。第一この喫茶店、内装が地味というか、渋好み過ぎるということから人気がなく、あまり人が入っていない。一番奥の席に座って、すぐ近くには誰もいないので大丈夫だろうと二人ともたかを括っていた。
そのことよりも、祐一は今までの会話に妙な違和感を覚えていた。
「まぁ、そのおまえを抜擢したってのは、誰が、だ?」
「ご本人だということだが?」
「・・・・・・・・・」
やはり何かが引っかかった。
まだ実際に接するようになって数日だが、レイリスからも話を聞いてフローラという少女の人となりはわかってきたつもりである。
少し慌て者な部分はあるが、基本的に聡明で判断力もある。しかし同時に謙虚で、特に公務関連のことはほとんど一度はレイリスに相談していた。けれどレイリスは、智代のことを一言も話していない。彼女なら智代が祐一と学年こそ違うが同じ学園におり、しかもわりと多めに接触する相手だということまで知っているはずである。そんな相手が同道することになったなら何か言ってくるだろう。
ならば智代を抜擢したのはフローラ自身の采配ということになるが、彼女はこういっては何だが武芸関連のことはからきしであった。そんな彼女が護衛の人選を自分ひとりでするはずがなく、しかしレイリスに相談しなかったということは誰か別の人間がフローラに智代を推薦した可能性が浮かび上がる。
そこまで考えると、思い当たる人物が一人だけいた。レイリスの耳に入らないよう、フローラに個人的に話を持ちかけられる人物。そしてもう一つ――祐一が国王の落胤であることを知っていて智代に伝えた可能性のある人物。
「・・・坂上、おまえ、あの女と知り合いだったりするか?」
「あの女?」
「莢迦だ」
「なっ!?」
今度はさっきとは逆に、智代が顔色を変える番だった。
席を蹴って立ち上がることまではしなかったが、明らかに動揺しているのがわかる。どうやら間違いなさそうである。
秋子や、その他学園、騎士団の関係者がフローラに話を持ちかけたとしたら、それらは絶対にレイリスを通しているはずだった。それ以外でフローラに接しているのは、莢迦だけである。
祐一の脳裏に、先日莢迦と交わした会話が浮かぶ。
『気が向いたら本人から教えてもらいなよ』
その言葉を聞いて以来、ずっと考えていたことがあった。
もし、あの話に該当する可能性のある人物がいるとしたら、それは――。
「なぁ、坂上・・・おまえ・・・・・・」
「探しましたよ、相沢祐一」
口を開きかけたところで、横から聞き覚えのある声で話しかけられた。
低い姿勢のまま顔を横に向けると、野暮ったい法衣と、その前で重ねあわされた、包帯の巻かれた白い手が見えた。さらに視線を上げていくと、見下ろしてくる相手と目が合った。
「カレン・・・? おまえ、こんなところで何してんだ?」
「愚問ですね。喫茶店に来る目的がお茶を飲む以外にあるとでも?」
「いや、今俺を探してたとか言ったじゃねーか」
「ならばそうなのでしょう。わかっているのならいちいち問い返さないでください」
何故この女はいつもこんなに喧嘩腰なのだろう、と思いながらいつまでも見上げている姿勢は疲れるので体を起こす。
正面を見ると智代は、ほっとしたような、それでいてどこか機嫌が悪そうに、既に冷めているであろうカップを口に運んでいた。
「で、何の用だ?」
「いえ、あなたがデートのようなことをしているのでつい、人並み以下のくせして何を人並みの幸せを享受しているのかと思い、その幸せを突き崩してやりたくなりまして」
「ツッコミどころが多すぎて何を言えばいいかさっぱりわからんが、とりあえず、デートじゃねぇ!」
「ええ、そのようですね。残念ながら」
一体何が残念なのか。しかも、残念と言いながらカレンの表情は楽しげだった。
逆に向かいに座っている智代はさらに不機嫌そうにしていた。品行方正で通っているはずの優等生が音を立ててカップを置きながら、テーブルの傍らに立つカレンに対して険しい視線を向けている。
その視線に気付いたカレンは、しれっとした顔でそれを受け流していた。が、ほんの一瞬、嘲笑するようにその口元が釣りあがったのを祐一は見逃さなかった。当然智代も見逃さなかったようで、二人の間で火花が散るのが感じられた。
火花は熱そうなのに、周囲の気温はそれに反比例して下がっているようだ。
(何だこの状況は・・・)
ひどく居心地が悪い。
智代やカレンのいる場所は常に居心地が悪いのだが、二人揃うとそれが二乗されているような気がした。
「で、ほんとは何の用だって?」
「ああ、そうでした。実はこの度、カノンを離れることになりまして、挨拶回りなどをしているところです」
「随分急だな」
「前にも言いました通り、私はこう見えても引く手数多の有能な人材ですから」
「自分で有能とか言うなよ」
「本当ならわざわざあなたに言う必要もないのですが、たまたま見かけましたのでついでに」
「さっき探してたとか言ってなかったか?」
「ではそういうことですので。主の思召しがあればまたお会いしましょう」
「人の話聞けよ」
言うことだけ言うと、カレンはテーブルの傍から離れた。が、数歩行ったところで立ち止まって振り返る。
「あなた・・・少し変わりましたか?」
「は?」
「いえ、何でもありません。お気になさらずに」
そして今度こそ、カレンは店から立ち去った。
最後の言葉が気になった祐一が思い返すと、今カレンと交わした会話の一部に思い至った。
『人並み以下のくせして何を人並みの幸せを――』
物心ついた頃から何度も言われてきた類の侮蔑。いつもならそうした言葉に強い怒りを感じずにはいられないというのに、今はこうして気付くまで何とも思わなかった。
今でも変わらず、蔑まれ見下されることを快くなど思っていないはずだったが、どうしてなのか。
そのことを考えていたら、この日は別れるまで、智代に先ほど抱いた疑問を投げかけるのを忘れていた。
to be continued
あとがき
智代vsカレン・・・実はメインヒロイン同士の接触ってこれが最初かも。祐一と幽が戦っていた時レイリスと栞も近くにいたはずだけど、その時はお互いを気にしてる余裕なんかなかったし。そして十二天宮側ではイリヤ登場。ヒロイン格からは降板したけれど、前以上にこの悪魔っ子には暴れてもらうこととする。次回はカノンからの旅立ち。