カノン・ファンタジア

 

 

 

 

Chapter 3−A

 

   −1−

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『陛下、私は陛下のお役に立ちたいです』

『はっはっは、そんなことを気にする必要はないぞ。拾った子供とはいえ、おまえは私の娘も同然なのだからな』

『いいえ、陛下に救われた命だからこそ、陛下のために使いたいのです』

『そうか? ならば、一つ・・・いや、二つだけ頼みたいことがある』

『何なりと、お申し付けください』

『うむ、頼みたいのは、私の二人の子供達のことだ』

『二人・・・フローラ姫様の他にも、お子がいらっしゃるのですか?』

『色々な事情でな・・・我が子としては育ててやれず、苦労をさせている。私のために働きたいというのなら、フローラに仕える傍ら、あやつの様子も気にかけてやってくれぬか?』

『それが陛下の望みならば、この身に変えましても』

『おっと、少し訂正しておこう』

『はい?』

『私の三人の子供達を頼む。自分の身も大事にしろよ、私のもう一人の子、レイリス』

『・・・・・・はいっ!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カノン王国第一王女付きの侍女、レイリスの朝は早い。

まだ空が明るくなるかならないかという時間に誰よりも早く起き出し、まずは軽く体を動かす。

王室警護長も兼任する彼女は、常日頃から武術の稽古を怠らない。

彼女の操る双剣の腕前は、騎士団の精鋭達をも唸らせるほどのものであった。

 

ちゅんちゅんっ

 

鳥達のさえずり声が聞こえ始めた頃、一旦部屋に戻り、汗を流してから身嗜みを整える。

王族直属の侍女たる者、城に仕える全ての給仕達の模範とならねばならない。

乱れた髪や服装で人前に出るなど言語道断であった。

入念に自分の状態をチェックした上で、軽く部屋の掃除をしてから再び外へ出る。

この頃になると朝番の給仕達が各所の掃除を開始しているため、それらのチェックをするために歩き回る。

サボっている者がいたり、服装の乱れがあったりする者がいた場合は厳重に注意をする。

基本的には王室直属のみが彼女の管轄なのだが、時間がある時は別の部署にまで顔を出したりした。

城に仕えるほとんど給仕達は、直属の上司よりも彼女が怖いと言っているくらいであった。

越権行為に近いのだが、彼女はそれだけのことが許される立場にあった。

表向きには内密とされているが、城に仕える誰もが、彼女が王位継承権こそ持たないものの、北辰王が娘同然に育てたことを知っているからである。

そして彼女には有事の際には、城内における警備その他に関する全権が与えられることになっている。

城内奥向きのことにおいては事実上、カノン王国の最高権力者なのである。

 

 

見回りを一通り終えると、しばらくの間は暇になる。

その時間を利用して、外での私用を済ませようと城外に出掛かったレイリスは、はたと気がついて足を止めた。

 

「・・・そうでした。あの方は今、いらっしゃらないのでした」

 

既に一ヶ月近く前からそうだというのに、十数年もの間染み付いた習慣はなかなか抜けてくれない。

カノンの街に住む“彼”に会いに行くことは、幼い頃からの彼女の日課であった。

しかしその“彼”は、一ヶ月前の大武会での事件の後、旅に出て今はいない。

中途半端に空いてしまった時間を、城の周りを散歩しながら潰すことにする。

そうしながら、“彼”のことを思い浮かべる。

 

 

 

はじめて出会ったのは、もう12、3年は前のことだった。

当時のカノンは、戦争の真っ只中にあり、レイリスはそんな中で北辰王に拾われた戦災孤児であった。

拾われた恩に報いたいと言った時、北辰が彼女に頼んだのは、戦で城を留守にしがちな彼に代わって娘のフローラ姫と、もう一人の子供のことを気にかけてほしいというものだった。

既に侍女として、また姉としてフローラに接していたレイリスは、その話を聞いた翌日、街に住んでいるというもう一人の子供を訪ねていった。

そして最初に見たのは、喧嘩をしている“彼”の姿だった。

五人の少年達に一人が囲まれている光景を見たレイリスは、それを止めようとしたのだが、それよりも早く一人の方の少年が五人全員を叩き伏せていた。

返り討ちにあった子供達は、捨て台詞を吐いたり泣いたりしながら走り去っていった。

 

「・・・なに見てんだよ、おまえ?」

「え・・・?」

 

呆気に取られていたレイリスに対して“彼”が最初にかけた声がそれだった。

その後、気遣うレイリスの手を振り払って、その少年は帰っていった。

これがレイリスと“彼”の最初の出会いだった。

それから彼女は、ほぼ毎日のように時間を見つけては“彼”の様子を見に行くようになった。

城では“彼”の母親が、一時期北辰王の戦に手を貸していた流浪の魔導師であるという噂を聞き、フローラを生んですぐに亡くなった王妃とは別人であることを知り、街では“彼”の魔力0という噂を聞いた。

そうやって“彼”が何故王の子として生まれながらこんな境遇にいるのかを知るに至った。

 

「また喧嘩したんですか?」

「またおまえかよ。俺に構うなって言ってるだろ」

 

会う時の大半において、”彼”は喧嘩しているか怪我をしているかのどちらかだった。

それを気遣うレイリスに対して、彼の態度はいつも素っ気無かった。

けれど、そんな風に邪険に扱われながらも、“彼”に会うことを彼女は楽しんでいた。

いつの頃からか、その“彼”の傍らに二人の少女がいるのを見かけるようになった。

一人は流れ者の娘で、“彼”と共に剣の修行をしていた。

そしてもう一人は、このカノン王国で一二を争う大貴族の娘で、事情が違えば“彼”とはとても似合いの立場にいた。

少女達が“彼”の傍にいるのを見る度に、嫉妬心が湧き上がってくるのを感じた。

けれど彼女達では、“彼”を癒すことはできないとも思っていた。

ずっと昔から“彼”を見てきた自分の方が“彼”に近いと感じて、優越感を覚えたりもした。

 

「(何を偉そうに・・・あなただって同じでしょう、レイリス)」

 

そんな風に考えてしまう自分を嫌悪し、また自分も所詮同じであることを自嘲する。

“彼”の心に刻まれた傷は深い。

父も知らず、母も知らず、自分の何者であるかもわからず、ただ魔力がないということで周りから蔑まれる。

こうして会える喜びを感じるのと共に、その傷の深さを感じる度に暗い気持ちになった。

本当ならば、こんな場所にいるはずではない。

いずれ王として、この国を統べる資格すら持っているはずなのに。

それだけの器の持ち主だと信じているのに、それを伝えることのできない自分が歯がゆい。

 

「(いっそ、伝えてしまえば・・・)」

 

何度もそう思った。

けれど、伝えなかった。

それができなかったのではなくて、しなかったのだ。

 

「(それは、私のエゴ)」

 

今の関係を、自分だけが全てを知っていて“彼”を見ている今を、失いたくないと思ったから。

もしも“彼”がそれを知り、いずれ皆もそれを認めたとしたら、“彼”は光溢れる場所に立ち、多くの人がその姿を見ることになる。

自分だけの“彼”を失いたくなくて、レイリスはそれを言い出すことはしなかった。

なんとも自分勝手なことだと、またもレイリスは自嘲する。

何年も接している内に、最初の頃ほど邪険にはされず、少し距離が縮まったと思うほどに、それを強く感じた。

いつか“彼”が全てを知った時、自分は恨まれるべき者の一人だと思った。

“彼”には、今の境遇を生み出した全ての者、王室に関わる全員を恨み、憎む資格があった。

しかし、と思う。

ただ一人だけ、恨みも憎しみも抱かないでほしい人物がいた。

 

「(フローラ様だけは、何も知らない)」

 

あの無垢な姫だけは、何の罪もなかった。

こうして会う度、いつもレイリスが思うもう一つのこと。

今はその存在も知らぬ、光に包まれた場所にいる妹姫のことを知った時、“彼”はその妹のことを、どう思うだろうかと。

 

 

 

ちょうど城を一周したところで、レイリスは追憶から覚醒する。

城に戻った彼女は、男を想う女ではなく、一人の侍女へと戻る。

職務へ復帰した彼女が次に向かうのは、王室専用の厨房である。

そこでは既に朝食の用意は始められており、その様子を逐一チェックする。

毒殺は最も警戒すべき事柄の一つであるため、特にここの警備と人員のチェックは重要であった。

一定年数以上城に仕えた者でなければこの区画には立ち入れぬし、絶対に信用のおける人間でなければ、ここで働くことは許されない。

その分、宮廷料理人というのは多くの者が憧れる職業の一つでもあった。

問題がないことを確認したところで、レイリスは厨房を後にする。

そろそろ、彼女が仕える人物を起こす時間であった。

フローラ姫の寝室へ向かう道すがら、誰もいなかったため、レイリスは少しだけ先ほどの追憶の続きに戻る。

 

 

 

何も知らない、無垢な姫。

レイリスが仕える、彼女にとって最も大切な三人の内の一人。

彼女は、不遇の中で生きる存在も知らぬ兄のことをいつか知った時、どう思うのだろうか。

 

 

 

願わくば、彼女がその身を捧げると誓った異母兄妹の未来が幸福であらんことを。

日々願うその思いを胸に、レイリスはフローラの寝室の前に立つ。

 

こんこんっ

 

「姫様、御起床の時間でございます」

 

静かな、けれどよく通る声で中に声をかける。

 

「わっ! は、はいっ・・・ちょ、ちょっと待ってレイリスさん!」

「?」

 

少し寝坊癖のあるフローラが既に起きていることも意外だったが、それ以上に何やら慌てている様子が引っかかった。

 

「フローラ様? どうかなさいましたか?」

「なっ、なんでもないですよ、なんでも! えーと、えーと・・・!」

 

何かがおかしい。

そう確信したレイリスは、ドアを開けて中に入ろうとする。

ドアノブに手をかける寸前で、ハッとなった。

神経を研ぎ澄まさなければ見落としてしまうほどに薄いが、確かにフローラ以外の人の気配が中にあった。

 

「姫様、失礼します!」

 

返事を待たずに、レイリスはドアを開けて寝室に入り込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

話は少し遡る。

時間的には、ちょうどレイリスが城の周辺を散策しながら追憶に耽っていた頃である。

城の奥に位置する自室で、カノン王国第一王女フローラは、至福の時を過ごしていた。

朝、目が覚めるか覚めないかの状態でまどろむ時間帯は最も眠っていることを実感できる時であり、とても幸せな気分に浸ることができる。

一日の中で特に幸せと感じられる時をフローラが満喫している時だった。

カーテンの隙間から差し込む朝日とは別の光が部屋の中、それもフローラのすぐ上に生じる。

 

「んぅ・・・?」

 

眩しげに目を細めながら、半覚醒状態の頭で光の生じた場所を見る。

光は段々と収まっていき、その中から何かが現れる。

それが重力に引かれて静かに落下してくる。

フローラの真上に。

 

チュッ

 

起こった事態を理解するのには数秒を要した。

体全体にかかる重みと、唇に感じる甘く柔らかい感触で徐々に目が覚めていく。

そして事態を認識した瞬間、一気に覚醒した。

 

「!!!??」

 

目を見開くと、そこには宝石のような輝きを放つ金色の瞳を持った女性の顔があった。

客観的に状況を説明すると、突如出現した巫女姿の女が寝ているフローラの真上に落下し、その際に二人の唇が合わさった、ということだった。

慌てて飛び起きようとするフローラの顔を、女ががっちりと掴む。

最初に目が合った時は彼女の方も驚いているように見えたのだが、何故か彼女はフローラの唇に自分の唇をがっちり当てて放さない。

さらにこともあろうに舌まで差し入れてディープキスを迫ってくる。

 

「んっ・・・んく・・・っんー!」

 

じたばたともがくフローラだったが、押さえつけられた体はびくともしない。

 

「ぁむ・・・んん・・・・・・んむぅ・・・」

 

時に激しく、時に優しく攻め立てる女の舌使いに翻弄されるフローラは、すっかりトロンとした表情になって身を委ねていた。

たっぷりとフローラの唇を味わい、堪能してから女はようやく体を離した。

解放されたフローラはしばらく余韻で動けなかったが、体の自由が戻るとシーツに包まってベッドの隅へと避難する。

 

「いやぁ、ごちそうさまでした♪」

 

女の言葉を聞いてフローラは耳まで真っ赤になった。

思い出すと恥ずかしさで破裂しそうな状態だった。

 

「な・・・なっ・・・なっ・・・」

「それにしてもおっかしいなぁ、こんなところに転移するなんて。力が戻ったばかりでコントロールが狂ってるのかな?」

「なっ・・・何するんですかっ!?」

 

やっと声を絞り出したフローラが抗議の声を上げる。

 

「何って・・・うーん・・・役得?」

「役得って・・・」

「だってさ、いきなり目の前にかわいい子がいたら襲いたくならない? 普通」

「襲いませんっ、普通は!」

「まぁ、いいじゃないの、減るもんじゃなし」

「そうですけど・・・うぅ、はじめてだったのに・・・」

「あー、それはごめん。でも女同士だし、ノーカウントってことで。でもはじめてにしてはちょっと激しくしすぎたかぁ」

 

またまた思い出してフローラの体が火照る。

顔から火が出るほど恥ずかしいという言葉の意味を、今フローラは身をもって体験していた。

 

「はぅー・・・恥ずかしくて死にそう・・・」

「まぁまぁ、気にしないで、犬にでも噛まれたと思って」

「あなたのせいじゃないですかっ!」

「あははっ、あなたの反応の仕方、ちょっと知ってる子に似てるかも」

「もう・・・知りませんっ」

 

何を言っても埒の明かない相手に対して、フローラは拗ねてそっぽを向く。

 

「ごめんってば。ほらほら、機嫌直して。かわいい顔がふくれてるともったいないよ〜」

「・・・・・・はぁ・・・もう、いいです」

 

突然の出来事に驚いたのと、恥ずかしかったのは事実だが、不思議とフローラは不法侵入者であるはずのこの女のことを邪険にはできなかった。

声を荒げながらも音量を抑えているのも、この突然の乱入者が警備の人間に見付からないようにする配慮であった。

先ほどの行為が嫌だったかと問われれば、それはちょっと気持ち良かったというもので、そこまで思ってからまた恥ずかしさが込み上げてくる。

とにかく落ち着かないことには話が進まない。

フローラは小さく深呼吸を繰り返して心を落ち着けるよう務める。

一国の姫たるもの、いついかなる時もすぐに平静を取り戻せることが大事である。

心を静めたフローラは、改めて女のことを見る。

目を合わせるとまた恥ずかしさで顔が赤く染まるが、何とか正面から見れるようになっていた。

改めて見ると、とんでもなく綺麗な女性であった。

まったく癖のない、漆のような艶を持つ長い黒髪も、金色の宝石のような瞳も、全てがこの世のものとは思えぬほどである。

 

「そうだ。アクシデントとは言えいきなり押しかけておいてまだ名乗ってもいなかったね」

 

声も、鳥のさえずりのように美しい響きをさせていた。

それを発している唇に目がいって、先ほどのことを思い出したフローラはまたしても真っ赤になって顔を背ける。

しばらくはどうやってもあの出来事が脳裏から離れそうにない。

 

「私は莢迦。魔女とか舞姫とか呼び方は色々あるけど・・・今はただの莢迦かな」

「莢迦・・・さん・・・。あ、私は・・・」

「知ってる。カノン王国第一王女、フローラ姫様でしょ」

「どうして?」

「部屋とあなた自身の雰囲気を見ればわかるよ。いくら力の加減ができてなくったって、カノンに来るつもりで全然違う国に行っちゃったなんてことはないはずだからね」

 

莢迦の言っていることの意味はフローラにはよくわからなかったが、姫である彼女にとっては自分が知らない相手が自分を知っているという状況はまったく珍しいことではなかった。

 

「ま、唐突だったけど、よろしく、フローラ」

「あ・・・・・・」

 

差し出された手を見て、フローラはしばし戸惑う。

今まで、王である父以外から名前を呼び捨てにされたことはなかった。

最も親しい間柄である侍女のレイリスでさえ、公式の場では姫様、私的な席でもフローラ様と呼ぶ。

はじめて同じ年頃の相手に呼び捨てにされたことにフローラは戸惑い、また喜んだ。

ごく自然に、自分を姫としてではなく、ただのフローラとして見てくれる人と出会えたことが、素直にうれしかった。

 

「よ、よろしく・・・莢迦さん」

 

フローラは差し出された莢迦の手を握り返した。

 

「よし。これで私とフローラは友達だね♪」

「とも・・・だち?」

「あれ? 何か私変なこと言った?」

「う、ううん・・・。ただ私、友達って、はじめてだから・・・」

「そうなんだ。じゃあ、私がフローラの最初の友達だね。なんかいいなぁ。私の知り合いって可愛げないのが多くてねぇ・・・フローラみたいなかわいい友達は超大歓迎!」

 

かわいいと言われたことに照れ、友達と呼ばれたことに喜ぶ。

とても恥ずかしいハプニングはあったが、フローラはこの素敵な出会いを心から嬉しく思っていた。

そこへ・・・。

 

こんこんっ

 

ノックの音に、フローラはびくりと反応する。

この時間に訪れる人物は、一人しかいない。

 

「姫様、御起床の時間でございます」

「わっ! は、はいっ・・・ちょ、ちょっと待ってレイリスさん!」

 

フローラはこの上ないほど焦った。

今の状況をどう弁明したところで莢迦が不法侵入者であることに変わりはない。

おそらく説明したところで彼女付きの侍女であるレイリスは納得しないであろう。

 

「さ、莢迦さん! か、隠れて・・・!」

「隠れるって言っても、どこにしよっか?」

 

慌ててベッドから跳ねだすフローラとは逆に、莢迦はベッドの淵に腰掛けたまま落ち着き払っている。

むしろこの状況を楽しんでいるかのように、のんびりと隠れ場所を探して視線をめぐらせている。

 

「は、早く急いで迅速に、莢迦さん!」

「フローラ様? どうかなさいましたか?」

「なっ、なんでもないですよ、なんでも! えーと、えーと・・・!」

「落ち着きなって、フローラ」

 

隠れられる場所を探して右往左往するフローラを莢迦が宥める。

 

「落ち着いてられ・・・わわっ・・・!」

「おっと」

 

振り返り様にドレスの裾を踏んだフローラが前のめりに倒れかかる。

それを莢迦が抱きとめ、二人一緒にベッドの上に横になる。

 

「姫様、失礼します!」

 

レイリスが部屋に入ってきたのは、まさにその瞬間だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

to be continued


あとがき

 あー・・・もうなんか色んな意味でやってしまった回。少し前から考えててやっと書くことができたわけだけど・・・もうとにかく色々あれだ。

 まず一つ、レイリス再登場。旧版から復活する意外な人物とは彼女のことでしたとさ。前は唐突に出てきたけれど、今度は設定背景を変えた上にきっちりその部分を語っておくことに。そうしたらなんかしっかり主人公たる誰かさんとフラグ立ててるし・・・ヒロイン候補にまさかに伏兵出現か!?
 ヒロインと言えば、ヒロイン人気上位の一角たるフローラに関しても新事実発覚。だからとある設定からヒロインという可能性は低いと言ったでしょう。 まぁ、腹違いだし、禁断の愛というのもそれはそれで・・・。
 主人公君の正体についても、一応Chapter1の時にそれとなく匂わせてはいたのだけど、わかってた人いたかな〜?

 そしてさらに、後半は15禁もどき・・・!? 二人の出会いにインパクトをと思って唐突に思いついた展開だったのだけど、いやなんというか、あれだ。18禁な展開とか読むのは全然平気なのだけど、書くのは私だめだ。たったこれだけの描写をするのに書いてる本人が照れながらやってるのだものなぁ・・・。 ほんとはもっと濃いのをと思ったのだけど、これ以上はとても私の手じゃ書けません(笑
 Chapter2のラスト2回もそうだったけど、莢迦が暴れだすと筆が進むな〜。書いてて楽しいこと楽しいこと。

 莢迦とフローラの絡みはデモンでのさやかとヘルの絡みに似てるかな、激しくなってるけど(笑 このように、元々デモンはファンタジアに使うはずだったネタをふんだんに盛り込んであるため、展開や設定に似通っている部分がたくさん存在する。今後はその辺を注意しながら読み比べてみるとおもしろいかも、などと言いながら次回へ続く。