デモンバスターズ Valkyrie



   STAGE 02 『魔人 と 呼ばれた 男』

            
Aパート





















 いつの頃からか、その地には一つの伝説があった。
 誰が最初にそれを伝えたのかはわからない。それどころか、厳密にはそれを“一つ”の伝説と呼ぶのは誤りと言えるかもしれない。何故ならばその伝説は、ある時期から少しずつ、複数の地から広まり始めたものだったからだ。
 ある王族は、国を平定した時に宣言した。自らは古の神々の末裔であると。
 ある貴族は、代々伝わる家宝を古の神器と称し、名を挙げていった。
 ある神官は、神託を受けたと語り、古よりの神の教えを広めた。
 吟遊詩人は物語る、神々の物語を。田畑を耕す人々は、誰に教えられたわけでもなく、豊穣の神の名に祈る。戦に臨む兵達は、戦神に勝利を祈願する。
 発祥も定かではない神話が、確かな共通点を含みながら各地で語り継がれていた。
 ゆえにそこは、伝説の眠る地ミッドガルド。
 そしてその中心こそが、大樹ユグドラシルを抱く黄金都市、レギンレイヴであった。




 その男の家も、ある時から神話を伝え始めた一族だった。
 かつてミッドガルドには、神々の住まう地アスガルドと繋がる土地だったと言う。神々の時代は終わりを告げたが、その名残りがこの地には数多く残っている。
 彼の家は古の神器を有し、血筋には神が宿っている。
 生まれた時からそう聞かされ、彼自身も自らの内に常ならざるものの存在を感じてきた。
 何代もの間、ただそこにあるだけで誰も扱うことのできなかった神器を手に取った時から、彼は家中において英雄的扱いを受けるようになり、彼もそれを自然な成り行きとして受け入れた。
 しかし全てを受け入れる一方で、納得のいかない部分も多くあった。
 何よりも、それが本当に自らの存在を証明する価値のあるものなのか疑問を抱いた。
 旅に出る、と彼が言った時、家の者は誰も反対しなかった。もはや誰一人として、彼の意向に反しようとする者は家中にはいなかったのである。彼はもう、そんな家に価値は見出せなかった。家の人間は皆彼に心酔していたが、彼はその時、自ら家を捨てたのだ。
 そうしてユーゼン・ハーヴィは死に、新たに祐漸という名の男が生まれた。
 祐漸の目的はただ一つ、自らの存在に確固たる価値があることを自らの手で証明するか、それを真っ向から否定する存在を見つけるか。
 そのために彼は各地を旅して廻り、最後にレギンレイヴへと至り、そこで一人の男と出会った。

「思った通りだぜ、祐漸。あの子、抜け出してきた」

 双眼鏡を覗きながら喜々とした声を上げる銀髪の男、ヴェルハルトの横で、祐漸も同じ姿を捉えていた。

「一人、だな。倉庫の中に踏み込んだ連中が出てくる様子もない」
「おまえが言ってた女の子ってのもいないな。中で何があったか」
「どうする?」
「当然、俺は彼女を追う。おまえはここを頼むよ。結構人が集まって来てるし、放っておいたらあの子が気付かれそうだ」

 確認したのは念のためで、予想通りの答えがヴェルハルトからは返ってきた。
 祐漸は背負った槍剣の柄を握り、その感触を確かめてから屋根の淵に向かって足を踏み出す。

「出てこないところを見ると、おまえが気になってる子はまだ倉庫の中かな」
「妙な誤解を招くような言い回しはよせ。あれはどう見ても十歳かそこらのガキだったぞ」
「うそつけ。いや、別におまえの言葉が嘘って言ってるわけじゃない。ただなぁ」
「ただ、なんだ?」
「眼だよ、眼」

 つんつん、とヴェルハルトは自分の目を人差し指で示してみせる。実際に指しているのは自分の目ではなく、祐漸の眼だった。
 言われるまでもなく、祐漸自身も今自分がどんな眼をしているかは知っていた。
 それは、獲物を見付けた獣の眼だ。普通の人間が目に宿す色ではないだろう。
 まだハーヴィの家にいた頃、誰もが彼に畏敬の念を示す中では決して感じることはなかった、旅に出てはじめて彼の心を揺り動かす物事に遭遇し、そんな時に祐漸はその眼をする。
 祐漸の心にあるもの、それは“飢え”だ。
 ずっとその飢えを満たす存在を求めてきた。それに出会えるかもしれないと思った時、はじめて祐漸の心は動かされる。

「俺の前にはじめて現れた時も、おまえはそんな眼をしてたんだぜ」
「ああ、そうだったろうな」

 この街、レギンレイヴはかつてないほど祐漸の心を動かす要素に満ちている。そんな中で最も祐漸を惹き付けた男がこの男だった。
 名を、ヴェルハルト・バルグラムという。
 彼のバルグラムという家は、レギンレイヴにおいては有数の名家であるが、そんな事実は祐漸にとっては些末なことだった。
 他の人間とは違う何かを、この男は持っていた。そしてそのことを自ら自覚し、求めるもののために行動することのできる人間だった。少し自分に似ていると、祐漸はそうも思っていた。
 ヴェルハルトは祐漸の眼のことを指摘するが、祐漸に言わせればヴェルハルトもまた、同じ眼をしていた。違う点があるとすれば、彼の眼が向けられている相手は、あの少女一人に限られることだ。
 興味が沸いた。
 ヴェルハルトという男自身にも、彼が追っているあの少女にも、そしてその二人を中心に集まってくる様々な事象に。
 そして今また一人、祐漸の心を動かす存在が現れた。

「さっさと行ったらどうだ。ご執心の相手に逃げられるぞ」
「おっと、そうだった。じゃ、お互いに幸運を」

 指を二本立てた手をかざして、ヴェルハルトは屋根の上から下の路地へ向かって飛び降りた。
 五階建ての屋根の上から悠々と降りて駆けていく男の背中を目で追いながら、祐漸は知らず冷笑を浮かべていた。

「幸運を、か。そんなものを祈る相手が、果たしているものかな」

 祐漸がヴェルハルトに抱いているものは、共感だ。
 友情がないとは言わないが、それ以上に心の底から何かを渇望しているという点で共感を覚えているからこそ、行動を共にしている。
 しかしそれゆえに、それ以外の部分では決定的に違うと感じることもある。
 これは何もヴェルハルトに限ったことではなく、今までに出会った全ての人間に言えることだった。
 人は祈りを捧げる生き物だ。対象は主に神か、それに類するものだろう。その祈りという行為が、祐漸には理解できない。
 神の存在を否定しているわけではない。むしろ生まれた家柄ゆえに、他の人間よりも神の存在を確固たるものとして信じてもいる。ただ、それに頼ろうという精神がはじめから存在していないのだ。これは生まれつきだった。
 そんな祐漸を、ハーヴィ家の人間は神の再臨の如く扱い、畏敬の念を抱いていた。
 だがそれよりも、祐漸は自らを呼び表す呼称として、外の人間が畏怖を込めて呼んだ名の方が馴染んだ。
 即ち彼はこう呼ばれる。
 “魔人”祐漸、と。









「さて、どうしようかしら」

 逃げた少女のことは、置手紙を微塵になるまで破り捨てて鬱憤を晴らしたことで一先ず忘れるとして、これから取るべき行動についてエリスは考える。
 おそらく倉庫の外には、今そこら辺でのびている男達の仲間がまだいくらかいることだろう。あの少女が一人で逃げてしまった以上、もはやエリスは彼らの事情とは無関係のはずだが、正当防衛とはいえ彼らを叩きのめしてしまった以上はそうやって言い逃れすることも無理だろう。
 とっとと逃げてしまうのが一番良い。
 ただそうなると、ここで叩きのめした連中に顔を覚えられてしまっているという点が問題になる。後になって仲間を集めて報復に来られたりすると面倒だ。100人や200人集まってやってきてもどうにかできる自信はあるが、組織立った相手に目を付けられると動きづらくなる。

「いっそ大元を潰しに・・・いやそれじゃ本末転倒よね・・・」

 相手組織の規模がわからない以上、それは危険な考え方だ。下手をしたら自分からより目立つ行為をすることになる。目立つのは好ましくない。

「こいつらの息の根を止めて・・・それもちょっと物騒ね・・・」

 それこそ何らかの形で顔が知れ渡った時により大きな報復の対象となりかねない。もっと切羽詰るほど追い詰められているならともかく、今のエリスにはまだまだ余裕がある。そんな状況で無益な殺生に走る意味はない。
 これまで裏の世界で生きてきて、荒事が日常茶飯事だった時期もあったが、そんな時でもエリスは安易に殺しはしなかった。行動を共にした者達からは甘いと評されたこともよくあったが、自分ではそうは思っていない。エリスは情けをかけているつもりはないのだ。ただ、人一人殺すことで後に自分が背負うことになる業を恐れているだけだ。
 背負うべくして背負うものはいい。しかし、余計な業を負い続けていけば、やがて自滅する。
 だからエリスは、いたずらに他人を殺したりはしない。
 けれどそれならこの状況をどうすべきか。
 考えはぐるりと巡って振り出しに戻る。

「けど・・・変ね」

 余裕がある状況のせいで、つい無駄に考え込んでしまっていたが、ここが戦場なら致命的な時間の浪費だったろう。
 経過した時間から見て、外にいる連中が中の異変を察知して様子を見に来てもおかしくないはずだった。
 エリスは少しだけ感覚を研ぎ澄まして、外の様子を探る。

「・・・・・・かなりの人数がいるけど、妙な感じね」

 中に踏み込んできた人数の数倍、5〜60人はいそうな気配がするが、まとまりがないように感じられた。
 むしろこれは、二つ以上のグループが争っているように見える。
 ヤクザ同士の縄張り争いのようなものだろうか。しかしそれでは最初に追っていた少女にはどんな意味があったのか。

「マフィアのボスの娘を誘拐しようとする一団と取り戻そうとする一団の抗争?」

 勝手な想像を膨らませつつ、これはこのまま逃げるのが一番得策と思い始める。
 顔を見られたと言っても、全員記憶が飛ぶほど叩きのめしておいたし、何よりこの広い街でちょっと見かけただけの、それも余所者の女一人見つけ出すのはそう簡単なことではないだろう。
 となれば、巻き添えを喰らってさらに面倒なことになる前にここを離れた方が良さそうだ。

「そうと決まればさっそく・・・・・・?」

 裏手へ廻って倉庫から抜け出そうとしたエリスだったが、どうしてか足を止めてしまう。
 どうして足を止めたのか、自分でもわからなかった。
 何か変化を感じ取ったわけではない。気配を探っても外の様子はさっきまでと変わらず、耳を澄ましても男同士が罵りあう声が聞こえてくるだけだった。意識を張り詰めている戦場では、時々五感でも捉えきれない何かを直感的に感じ取ることがあり、大抵の場合それで何らかの危機を乗り越えてきた。
 けれど今のは、そうした直感とも違う。
 あえて言うならば、予感か。
 自分ではない誰かが、この場に残れと告げているような感覚だった。

「占い師じゃあるまいし、あほらしい」

 そう言いつつも、エリスの足は逆の方を向いていた。

「別に、気になるとかじゃない。ただ、外の様子を軽く窺ってからでもいい、それだけよ」

 抑制できない感覚に言い訳をして、倉庫に入った時の出入り口を目指す。
 やはり、出入り口の付近には誰もいない。ここを見張ることよりも、表の方での争いの方が重要ということか。或いは中のことは踏み入ってきた面子だけで充分と思ったのかもしれない。
 いずれにせよエリスは誰にも見付かることなく倉庫を抜け出し、こっそり表の広場の様子を窺った。

「貴様ら、我々の仕事の邪魔をするというのがどういうことかわかっているのか」
「てめぇらこそ、この倉庫街が誰のシマかわかってんのかよ、あぁ!?」
「こちらは正規の手続きをもって行動している。そっちのボスにも話は通っているはずだが?」
「知らねぇな、俺らがわかってんのは、てめぇらが断りもなく人様のシマ荒らしてるってことだけだ・よ!」
「話は通したと言っている。それでも認めないつもりか」
「どうしてもってんなら、この場で頭下げてお願いしてみろや、お高い貴族様の狗どもが」
「無礼極まりない発言だな。我々のみならず、主君まで侮蔑するか」

 エリスが隠れていた倉庫のすぐ前を中心に、二つの集団が左右に分かれて声を荒げ合っている。
 一方は街の権力者が抱えている私兵団のような雰囲気の集団で、もう一方は如何にもマフィアの一団といった感じだ。
 双方の集団が加熱していく一方で、見ているエリスは逆に冷めた気分になっていた。
 何のことはない、人が多く集まるではよくありそうな争いの類に過ぎなかった。直接の原因は時によって違うものであろうが、根本的にあるのはありきたりな権力争いだ。そこが国家であろうと、自治都市であろうと、人間のやることはどこでも変わらない。
 気を引く要素など何一つなかった。先ほどの予感じみたものは単なる気の迷いだったのだろうと、改めてその場を立ち去ろうとする。

「ゴロツキども、下手な腹の探り合いはやめにしようではないか」
「あぁん?」
「要するに貴様らも、狙いはあの少女なのだろう」

 踵を返しかけたエリスは、その言葉を聞いてまた足を止めた。

「・・・・・・何のことでしょうかねぇ」
「それでとぼけているつもりか、顔に書いてあるわ」
「ヘッ、大の大人が雁首揃えて女の子一人追い回してるなんて、みっともなくて大きな声で言えないじゃないですか」
「そちらがどのような思惑で動こうと勝手だが、我々の邪魔をするならただでは済まさんぞ」
「何度も言ってるようにこっちにもメンツってもんがありますからねぇ。ここいらで好き勝手されちゃ困るんだよ」

 両者の間で一触即発の緊張が高まる。元から話し合いなどどちらもする気はない気配だったが、もはや言葉は出尽くしたようだ。
 エリスはと言えば、先ほどの少女の話題が出たので思わず留まったが、有益な情報が得られる様子はなさそうだった。
 今度こそこの場に用はないと振り返った時だった。
 唐突に、それはやってきた。

 タンッ

 小さな音だった。
 靴底が地面を打つ音。喧騒の中にあっては気も留めず、耳に入ることすらない程度のものだ。
 それなのにその足音は、口々に罵声を発している男達の只中にありながら、とてもよく響いた。
 先ほどの予感じみた奇妙な感覚とは違う。
 一瞬にして鋭さを増した直感が捉えた気配に、エリスはもう一度広場へ顔を向ける。
 今まさに互いに挑みかからんとしていた二つの陣営の中心に、どこから現れたのか、忽然と一人の男が立っていた。
 突然の乱入に、その場にいた全員の間に戸惑いと、一部で動揺があった。

「き、貴様は・・・!」
「あぁ? なんだてめぇは?」

 まず、私兵団側のリーダーの表情が変わった。乱入してきた男のことを知っているらしく、激しく動揺して数歩後ずさっている。
 反対に、マフィアの頭目の方は心当たりがないらしく、自分達の邪魔をしている相手を睨み付けていた。
 そしてエリスは、その男の姿に本能的に感じ入るものがあった。

 ――こいつだ

 やがてそれは確信に変わる。

 ――こいつがアタシを、この場に留めたんだ

 男と面識はない。まったくはじめて見る人間だった。なのにどうしてか、ひどく惹き付けられるものがあった。
 一目で只者ではないことがわかる。
 理性が逃げろと伝えていた。
 あの男と関われば――戦えば、どう転んでもただでは済まない。勝敗は問題ではない。戦いの中で生き続けて十年、今のエリスは誰が相手でも遅れを取らないだけの自信がある。けれど勝とうが負けようが、あの男と関わった時点で平穏は崩れる。まずは目立たずに行動しようという方針が完全に崩れてしまうかもしれなかった。
 だから関わり合いになるべきではない。今の内に逃げるべきだった。
 なのにエリスの視線は、男に釘付けになって動かない。

(冗談! 戦闘狂じゃあるまいし、誰が好き好んであんな奴と・・・!)

 どうして「戦いたい」などと思うのか。
 理由無き戦いは、エリスの望むところではない。
 早く立ち去れと、脳は命令を発し続ける。なのに、足は一歩もそこから動かなかった。

「さて、おまえら」

 男が口を開く。

「解散だ。とっとと帰って、おまえらのボスに、今日も成果無しと伝えろ」

 双方の頭目をそれぞれ一瞥して男が言い放つ。私兵団のリーダーはさらにたじろいだ様子だったが、マフィアの頭目は尚も引き下がろうとせず、逆に男に詰め寄った。

「おい兄ちゃんよ、何勝手なこと言いくさってくれてんだ、こら?」

 しかし、頭目の後ろに控えていた一人がその腕を掴んで引き止める。

「若頭、やべぇっすよ!」
「あぁ? 何がだ」
「こいつ・・・祐漸だ」
「祐漸だと!? あの、バルグラムの三男坊の相棒のか!」

 祐漸というらしい男の名を聞いた途端、頭目の表情も変わった。どうやら、それだけの重みのある名前のようだ。
 乱入者の正体を知って、全員に動揺が広がっていた。それでも引き下がろうとしないのは、自分達の人数に対して相手がたった一人だからか、或いはそれだけ目的意識が強いのか。おそらくはその両方だろう。
 多少表情を強張らせながら、それでもマフィアの側は威嚇するように祐漸との間を詰める。

「あんたが噂の祐漸さんかい。大層腕が立つって評判だな」
「そうかもな」
「だがな、向こうの連中にも言ってるがここら一帯は俺らのシマだ。ここで他の奴にでかい顔してもらっちゃ困るんだよ」
「それは残念だったな。おまえらのために言ったつもりなんだが」
「祐漸殿」

 今度は私兵団のリーダーが表情を引き締め、祐漸の方へ進み出る。

「我々も主君から与えられた仕事でここに来ている。帰れと言われて大人しく引き下がるわけにはいかん!」

 私兵団のメンバーは、一様に覚悟を決めたような表情をしていた。
 それを見た祐漸は、この展開が予想通りとでも言うように表情一つ変えず、背中の長柄を手に取った。

「忠告はした。もう一度だけ警告をしてやる。――オレとやり合うってことで、いいんだな?」

 静かな問いかけに込められた気迫に、全員が気圧されたように後ずさる。しかし皆、己を奮い立たせ、武器を構えて祐漸を取り囲む。
 50人余りの人間に囲まれながら、祐漸はむしろ緩慢とさえ言える動作で得物を紐解く。
 全長は二メートル半はあろうか、内半分が柄で、その先に長大な刃がついている。槍と大剣が融合した槍剣とでも言うべき武器で、聞き知った中では斬馬刀と呼ばれるものに近い。相当な重量を誇るであろうそれを、祐漸は片手で肩の高さまで持ち上げ、水平に構える。

「さぁ、来い。肩慣らし程度に相手をしてやる」



















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