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次の第4世代は 「メカトロ」 の世界、自動露出、オートフォーカス、やがてはCPU搭載機となった。 そして現在、第五世代は 「デジタル」の世界。ここでの最も大きな革新はフィルムの消滅である。 元来、写真の世界は 「光学+化学」に始まり、「機械」が加わり「電気」が加わり「電子」に移行して きたのだが「デジタル」によって、なんと基本要素の片方の 「化学」 が消滅してしまったのである。 これは、現代を象徴する事象であるような気がする。かつて、エンジンが発明され馬車が自動車と なり馬の職場が消滅し、やがて産業革命といわれる大きな変革点になったように、時代は確実に 次の大きな変革点にさしかかっているのであろう。 こうして フィルムカメラそのものが過去の物として消滅しつつある現在、技術屋魂と職人魂の 結晶のようなメカニカルカメラに、言いようもない愛おしさを感じてしまうのである。 2006/7/20 TOP |