染付蕎麦猪口 追加シリーズB
江戸盛期:径cm 高cm 

上手蕎麦猪口 2点

若松文輪花猪口
元禄享保期 口径9.3cm 高6.1cm

枝垂桜文猪口
元禄享保期 口径9.4高6.5cm

今回はそこそこ時代のある上手の猪口を取り上げてみました。
いわゆる蕎麦猪口の形ではないのだが、この時代これらのものは「向付」として作られたものらしい。
当時は現在に伝わるような蕎麦の食法はあまり一般的なものではなかったようである。

後年、現在のような蕎麦食が一般的になって「蕎麦猪口」が作られるようになったのであろうが、
この手の器も大きさや形状からいって当然蕎麦食にも使用されたことでしょう。
そんなことから一般的に蕎麦猪口と称されていることに異議はなく、蕎麦猪口の範疇として蒐集しております。

若松図の猪口は口周りが輪花になっていてスッと立ち上る器形が良い、松の葉が細い線で一本一本描かれているのも特筆もの。
枝垂桜の猪口は器形も柄も曲線がたおやかで好みのスタイルである。お皿で見かける枝垂桜だなーと思って入手した。。
どちらの猪口も同じような渦福で、釉薬もやや鉄分のあるほのかな緑色を呈しており同時代の作と判断しております。

2008/10/1
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参考
撮影後記と言いましょうか反省です。
正面画像で猪口が歪んでみえます、実際の器は歪みはありません。
実に不愉快であります。

これは撮影に使用したレンズが広角レンズだからです。
広角レンズの場合、カメラと被写体が完全に正対しなければ歪んで写ります。
これは、被写体各部とフィルム面との距離の対称性が違ってしまうからです。
レンズの焦点距離が短いほど顕著に現れますので広角だと目立ちます。

正対しても厳密に言うと歪んではいるのですが、目立たないということです。
50mm〜80mmぐらいのレンズで撮るのが良いのでしょう。

面白くなければ撮り直せば良いジャンとお思いでしょうが
横着者ハヤカにはそんな元気はありません。
そのうちネ