古染付 月に松樹文皿
明朝末期 径15.3cm 

松樹文が気になってしょうがない、見つけると触手がうごめく。
染付にハマって以来、初期伊万里独特の味のある松樹にずっと憧れ続けてているからである。

このお皿の松樹でありますが、これはこれで誠に古染付らしい表現であると思います。
初期伊万里の表現とは少し違う感じがしますが、当然その源流であることは間違いのないことでしょう。


当コレクションにも1枚だけ松樹の初期伊万里がありますが、これはまた別の表現になってます。
初期伊万里の松樹にはもう一つのパターンがあります。
その両者とも私の感覚的には松の樹としてしっくり納まりますが、今回の皿を含めて
古染付の松はイマイチしっくり来ません。

これは松の樹の表現には国民性が現れているのからではないかと思っています。
気候風土の違い文化の違いで、松の生態系も国民共通イメージも違っているでしょうから
その表現にも差があるのかも知れませんねー。

2008/6/1