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入手したのは3年ほど前、一目惚れであった。 拡大図で見られるように、絵の線は明らかに熟練の絵師による凛としたものである。 裏の「天明年製」も興味深いもので、和暦の銘が立派な筆致で記されている。 天明期の古伊万里の秀逸さについては以前から述べさせていただいてはおりますが、 天明期の作品でこの類のお皿は初見であり、裏の文字や菊笹の描き方に少し時代の下がる感じもしておりました。 お譲りいただいた方は古伊万里の研究家としても高名な方なので、ぶしつけであるとは思ったが 裏銘通りの時代と判断して良いのか、またそのポイントはなにか?と質問させていただいた。 答えは、「時代的にこれだけの絵付けが出来るのは天明期の伊万里しかありません」 ということでした。 「ムムム・・・・・」である。 その後その時期の人物図柄のお皿に注目しておりましたが、確かに以降の時代に 数多く見られる竹林仙人などの人物の描法の源流であると納得できるようになりました。 2007/4/1 |
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拡大図 |