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やっと手に入れたイメージ通りの初期伊万里。 ご覧のように際どく縁には達してない「入」があり、裏の半面には「貫入」があります。 ではありますが、この時期のものとしては大変上がりの良いものであります。 呉須の発色も綺麗ですし、磁質も良いところは美しく上がっております。 私にとって、初期の作品を味わうという意味では必要十分なものであります。 四方襷に鳥、如意頭、縁の渦文?、このモチーフは、1640年ごろの作品の代表的なものであります。 基本的には中国の祥瑞手のイメージなのであろうと推察いたしますが、 雲形の空白の作りかた、余白の多い絵柄など、日本的な感じも見受けられ、 じっくり観るとなかなかお洒落なデザインセンスなのであります。 焼については総体的には生掛けの優しい感じですが、丸みを帯びた縁周りの所は、薄いので良く焼き締まっていて、 硬質ながらウエットなテリがあって私のお気に入りポイントなのです。 2006/9/1 |
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