染付 雪景色図六寸皿
江戸中期:径18.0cm*高2.5cm

雪景色を描いた古伊万里を目にする機会はそこそこある。
豪雪地域の皆様には申し訳ないが、日本での雪景色は趣のある風景と捉えられているので、絵画や詩歌で取りあげられることが多いからであろう。

この皿の絵であるが、パッと見て雪景色だなと思えるが、よく見ると本当に雪景色だろうかと思うこともある。屋根や樹木に雪の感じがないからである。しかし、更に良く見ると、遠山や庭の石や盛り上がったところは、雪の表現なんだろうなと思う。
まあどうでも良いことなんだが、こうして雪景色と再認識したのである。

見込み絵では後期かなと思ったが、裏を見るとなかなか良い作りになっていて、江戸中期の作と判断している。


2006/12/24 クリスマス特別展示