一見、何気ない皿であるが、良く見ると面白い皿である。
「古印判」と称したが、通常 「蒟蒻印判」と言われている。
しかし実際に蒟蒻が用いられたのかどうかは、定かではないようである。いずれにしてもこの時期に開発されて、初期猪口や皿に使われたが、あまり効率的ではなかったようでやがて姿を消してしまった。
見込みの桜花鳳凰と、縁周りの唐草文が印判で描かれている。
墨弾きで輪郭をとった雪輪との組み合わせでそこそこ手の込んだ仕事である。
印判も綺麗で、印判技法としては、このあたりが完成形であったのかなと思っている。
2005/3/1 |
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