どこかで目にしたことのあるような皿である。
このモチーフは古九谷から古伊万里まで良く用いられているので、何らかの形で目にしているデザインであると思う。これもまた古伊万里と古染付の関連を如実に示す良い見本であろう。
賛こそないがこれも詩文から描かれたものなのだろうと勝手に解釈している。 この時期の中国染付のデザインカテゴリー「祥瑞」「芙蓉手」「古染付」でいうところの、「古染付」では詩文や故事を題材にした絵柄が多く見られるからである。
こうした抒情的な「花鳥風月」の絵柄は中国絵画の世界でも、ひとつの主流を成すものであるから、これもまた当然のことなのであろう。
2004/11/21 |
|